東京の在日本中国大使館の庭園で19日、在日本中国大使館の程永華大使と福田康夫元首相が植樹記念碑の除幕式を行った。同除幕式には、在日本中国大使館の郭燕公使、程大使の夫人である友好交流処の汪婉参賛、福田元首相の夫人である福田貴代子氏、群馬県日中友好協会の中村紀雄会長、群馬県日中友好協会専務理事、県議会議員の関根国男氏、群馬県日中友好協会の職員30人も参加した。昨年4月、中日国交正常化45周年を記念し、程大使と福田元首相は同大使館の庭園でゴヨウマツの植樹を行った。今年は中日平和友好条約締結40周年にあたり、それを記念し、群馬県日中友好協会はゴヨウマツの前に、福田元首相によって「友情の絆を」と揮毫された植樹記念碑を建立した。人民網が伝えた。
程大使は挨拶の中で、「今年は中日平和友好条約締結40周年にあたる。多くの人々の努力のもと、40年前に福田赳夫首相と鄧小平副総理(当時)により中日平和友好条約が結ばれた。これは、中国と日本にとって画期的な文書であり、両国の関係を決める法的な文書となった。また、10年前、福田康夫首相、胡錦涛国家主席との間で、『戦略的互恵関係の包括的推進に関する中日共同声明』が発表された。その中で、『中日両国は互いにパートナーとなり、互いに脅威をなさない』という共通認識に達した。私たちは中日間の4つの基本文書と4つの原則的共通認識を順守し、問題の処理、改善発展を行ってきた。また、福田康夫元首相の尽力により、ここ2年間、中日関係は徐々に改善の方向に向かっており、様々な分野における交流が活発になっている。今回の記念碑建立をきっかけに、中日友好関係がさらに発展することを願っている」とした。
福田元首相は挨拶の中で、「昨年、日中国交正常化45周年を記念して中国大使館の庭園にゴヨウマツの木を植え、今年は日中平和友好条約締結40周年を記念して記念碑を建立した。これは日中両国間の交流においてとても重要な意義のあることだといえる。日中両国は国交正常化の6年後に平和条約を締結した。平和条約には大きな変化や効果があり、双方の国民に恩恵がもたらされている。平和条約がないと人々や経済の交流を始めることはできない。また、国は全て政治だけで決まるわけではない。日中両国が今後も民間での友好交流を続けていき、両国関係がさらに改善・発展していくことを願っている」と語った。
群馬県日中友好協会の中村紀雄会長は乾杯の挨拶の中で、「日本と中国は一衣帯水の隣国。東アジアが難しい問題を抱えている中で、日中両国の関係はますます重要なものになってきている。今回の記念碑建立をきっかけに、日本と中国の友情の絆がさらに発展し、それにより世界・アジアの安定につながることを願っている」と述べた。
最後に、群馬県日中友好協会専務理事、県議会議員の関根国男氏が同大使館でのゴヨウマツ植樹に対する感謝の言葉を述べ、参加者全員で三三七拍子を行い、除幕式を締めくくった。(文・木村雄太)
「人民網日本語版」2018年9月21日
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