2018年度中日青年科学者交流訪中団の壮行会が13日夜、東京・六本木の在日本中国大使館で開催され、程永華大使や大使館の関連の責任者、文部科学省の山脇良雄審議官、国立研究開発法人科学技術振興機構・中国総合研究交流センターの有馬朗人センター長、科学技術振興機構の沖村憲樹・上席フェローなどが出席した。人民網が伝えた。
程大使は挨拶の中で、「科学技術分野の交流は中日両国関係における重要な構成部分。近年このような科学技術に関する交流がますます盛んになってきている。日本・アジア青少年サイエンス交流計画(さくらサイエンスプラン)のサポートの下、2014年以降、中国の若い科学者や学生延べ7000人以上が日本を訪問している。このプログラムは、彼らが日本を知り、互いの科学技術の交流を促進する上で大きな役割を果たしている。今回の訪中団の活動を通して、科学技術分野における協力の拡大・深化を期待している。また、中国の事情に対する理解、現地の人々との交流を通して、中日両国の交流協力、両国間の友好関係の力になってほしい」と語った。
山脇審議官は挨拶の中で、「科学技術面において両国の交流は進んでおり、今年8月、約3年ぶりに日中科学技術協力委員会が開かれた。中国科学技術界の尽力により、日本の若手行政官・研究者などの中国への招へいプログラムが2016年よりスタートした。このプログラムにより、これまでに345人が中国を訪問している。このプロジェクトでは中国の最先端の科学技術のみならず、中国の文化、生活、人との交流を通じて多くのことを学ぶことができる。このような両国の取り組みが若手科学者人材の交流に寄与し、両国の協力関係の造成に役立つことを願っている」と話した。
沖村上席フェローは挨拶の中で、「中国のことをよく知らない方はまだ多く、現地に行ってさまざまなものに触れることが中国を知る良いきっかけになる。その意味において、このプラグラムは非常に有益なものとなっている」と説明した。
有馬センター長は、「中国の科学論文数は現在世界2位で、工学系の分野では世界1位となっている。中国は送電技術などにおいて日本よりも進んでおり、訪中団の団員たちには中国のめざましい発展をその目で見てきてほしい。今回の中国への訪問を通して、新しい知識を持ち帰り、その成果を次の世代へ伝えていってほしい」と語った。
中国科学技術部(省)の招きで日本の若い科学者や科学に携わる管理者が中国を訪問するのは、昨年に続いて今回で3回目となる。今回の受入人数は昨年の107人から160人に増加している。(文・木村雄太)
「人民網日本語版」2018年9月15日
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