2018年11月15日、上海インターコンチネンタル上海ワンダーランドが開業した。世界で最も標高の低いこのホテルは、米国誌「ナショナルジオグラフィック」に「世界の建築の奇跡」と称されている。一部の旅行オンラインプラットフォームの情報によれば、1泊あたりの最低価格は約4千元(約6万5265円)だという。一財網が伝えた。
このホテルには開業前から「深坑ホテル」というよく知られたあだ名がつき、「世界最低標高」という独自性から、多くのホテルマニアが開業を待ちわびていた。空へ向かって伸びていくのではなく、地下へ向かって地面を88メートル掘り下げ、断崖にへばりつくようにして建つその独特のデザインは、ホテルに非常に神秘的なムードを漂わせる。
「深坑ホテル」は上海の観光地・□山(□は人かんむりに示)の麓にあり、上から下をのぞくと、かつて採石場だった穴の断崖に緑がまばらに生えているのが見える。断崖には滝も流れ、下にあるプールに流れ込む。ホテルをとりまく採石場跡には手つかずの荒々しい岩石の断崖が残され、近代的なホテルと強烈なコントラスをなす。
このホテルは断崖に寄り添って建ち、地上2階、地下16階で、三方を水に囲まれている。断崖、滝、プール、丘が一つに溶け合い、まるで穴の中から自然に生まれてきた建物のように建っている。
ホテルの客室は336室あり、宿泊客はどの部屋からでもホテルを取り巻く岩肌や滝などの景色を眺めることができる。周囲の自然環境と調和させるため、ホテル室内には「鉱山の美学」の理念に貫かれたデザインが採用されている。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月30日
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