資料写真:スーパーで商品を選ぶ消費者。(撮影:于海洋)
調査会社ニールセンN.V. が28日に発表した中国の消費情勢指数報告によると、2018年第3四半期の中国消費情勢指数は112ポイント(p)で、前期比1p低下したものの、引き続き高水準を維持した。中国新聞社が伝えた。
この指数は雇用の見通し、個人の経済状況、消費意欲の3要素から構成され、100pを超えればポジティブ、下回ればネガティブとされる。
同報告によると、第3四半期に3要素はいずれも安定した状態になり、このうち個人の経済状況は68pで前期の水準を保った。雇用の見通しは73p、消費意欲は59pだった。
世界と比較すると、15年以降、中国の消費情勢指数は世界平均を上回る水準が続いている。ニールセンのデータによると、15年の中国の同指数は107pで、世界平均を10p上回った。18年上半期は114pで、引き続き世界平均の105pをはるかに上回った。
ニールセンは、「消費者の消費意欲の高まりが中国の消費情勢指数の安定成長の重要な要因」との見方を示した。報告によると、18年第3四半期に支出が増加した世帯が45%を占め、17年第3四半期の39%から目立って増加した。また支出が変わらないとした世帯が52%を占め、増えたとした世帯は3%に止どまり、前年同期と比べるといくらか減少した。
同報告は消費構造をめぐり、「興味があるから買い、理性的に消費し、コストパフォーマンスを重視するというのが、中国の消費者の間で主流の消費の姿勢」と指摘した。データによると、消費者の48%が、「今後1年間の買い物ではコストパフォーマンスが高く、物として価値のある製品を買う」と答えた。39%が、「消費では自分に合った製品を選ぶ」とした。こうした消費者は、「ブランドは唯一の選択基準ではない」と考えている。36%が、「価格がより高くても、出費がより多くなっても、興味を感じたもの、心が動いたものを買いたい」との見方を示した。
ニールセン中国エリアの趙新宇社長は、「中国の現在の消費高度化は単に製品の品質への要求が高度になっただけでなく、より意味するのは消費観の高度化だ。消費高度化の大きな流れの中、消費者の消費心理がより成熟し、消費の主張がより実質的になり、消費の選択はより理性的になり、単にメンツのためや大手ブランドだからといった理由で買い物をすることはもはや望んでおらず、新しい消費文化が形作られつつある」と述べた。
「人民網日本語版」2018年11月30日
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