日本でもおなじみの十二支。もともとは中国から渡ってきたこの「干支」だが、中国と日本ではちょっと違うことも。第1回目の今回はまもなく迎える春節(旧正月、今年は2月5日)を前に、今年の干支について紹介していこう!人民網が伝えた。
中国はブタ、日本はイノシシ
「亥年」の干支として思い浮かべる動物が実は中国と日本では違うのを知っているだろうか?中国ではブタで、日本ではイノシシなのだ。ブタとイノシシは実は生物学的に大きな違いはなく、ブタは野生のイノシシを飼いならして家畜化させた生き物だと言われている。事実、中国語でイノシシは「野猪」で、ブタは「猪」となる。中国から日本に十二支が伝わった時代、日本では肉食が一般的ではなかったため、家畜としてブタを育てる習慣がなく、「猪」はイノシシとして定着したのではないかと言われている。一方の中国では、古くからブタを家畜として育てていたため、早くから区別されていたようだ。
中国でブタは縁起の良い動物
ある亥年生まれの日本人の友人が中国に遊びに来て、自分の干支の置物を買おうと店員に聞いたところ、出されたのはブタの置物でショックを受けていた。日本においてブタはマイナスイメージの例えとして使われることが多い。中国でも同じく悪口などに使われる場合もある一方で、富や子孫の繁栄などを意味する縁起の良い動物というイメージもある。実際、十二支の中でもブタは人気の高い干支の1つとなっている。
ブタ年つながりでペッパピッグの映画も封切り
英国アニメ「ペッパピッグ」の中国語劇場版「小猪佩奇過大年」が春節に封切られる。封切りを前に、先ごろ公開された宣伝動画の「ペッパピッグって何?」が大きな話題を集めている。動画では、息子に春節の帰省について電話した山村に住む老人が、電話に出た孫に何が欲しいか聞くシーンから始まる。孫の答えは「ペッパピッグ(中国語は佩奇)」。しかし老人はこの「佩奇」が何なのかわからない。紆余曲折を経て、なんとか「佩奇」の正体を突き止めた老人は、孫のためにペッパピッグを手作りするというストーリー。春節、帰省、故郷に残された老人、そして家族愛というこの時期ならではのタイムリーな要素が詰まった動画が、多くの中国人の心をとらえたようだ。(文・イラスト・玄番登史江)
登場人物
イラストで知ろう!イマドキ中国
人民網ではもっと身近なスタイルで今どきの中国を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中国ってこんな国なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。
「人民網日本語版」2019年2月2日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn