たばこの吸い殻や古い玩具をアイスクリームと交換している西安のあるコーヒーショップが、ネットで話題になっている。この喫茶店のオーナーである堅春天さんは公益活動に熱心で、近所の小学生らは昼休みや放課後などにたばこの吸い殻を拾って喫茶店に持ち込めば、美味しいアイスクリームを食べることができる。喫茶店の店員は子供たちが拾ってきた吸い殻を店の外にあるごみ箱に捨てると、店の中でまず先に手を洗い、そしてアイスクリームを作って子供たちに渡す。
堅さんは、「2016年に店をオープンして、子供がもう遊ばなくなった古いおもちゃをアイスクリームに交換する活動を思い付いた。店におもちゃがある程度集まると、ボランティアを募り、農村や辺境地区の幼稚園の子供たちにプレゼントした」とし、同時に吸い殻と交換する活動も行っており、「現在は毎日十数個のアイスクリームと吸い殻を交換している。アイスクリームの価格は1個10元(1元は約15.67円)で、子供たちは主に、昼休みや放課後やって来る。この3年間で近所の子供たちはおよそ5万本の吸い殻を拾ったことになる」と話した。
「吸い殻拾いには条件を設けている。まず、吸い殻20本とアイスクリームを交換すること。吸い殻は、公園の地面で拾ったもので、ごみ箱などから集めるのはNG。公園以外で拾ったものもダメだ。吸い殻拾い活動をスタートした初日、集まった吸い殻は500本を超えた。その後、2016年12月に吸い殻革命をスタートしたが、私が売名行為をしているのではないかと疑う人もいた。今は、なぜまだこのような活動を続けているのかと尋ねる人もいる。実のところ、私は流行を追っているのではなく、ただシェアしたいだけだ。3年近くかけて、我々のところに集まったおもちゃは1万5千個に上り、全部、山岳地域の児童にプレゼントした」と堅さんは続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年6月21日