現地時間の12日、国務院の李克強総理はクロアチア・ドブロブニクで第8回中国-中東欧国家地方指導者会議に出席した。中東欧16ヶ国の指導者も出席し、クロアチアのアンドレイ・プレンコビッチ首相が議長を務めた。会議ではギリシャが「16+1協力」の枠組に加入したことに歓迎の意が示された。欧州連合(EU)、オーストリア、ベラルーシ、スイス、欧州復興開発銀行がオブザーバーとして参加した。
李総理はあいさつの中で「16+1協力」が過去1年間に達成した成果を積極的に評価するとともに、「習近平国家主席はさきに欧州3ヶ国への訪問を成功させ、中国と欧州の全面的な戦略的協力パートナー関係の深いレベルでの発展に新たな原動力を注入した。このほど第21回中国-EU首脳会議が成功裏に終わり、中国・EU双方は内容の豊富な共同声明を発表した。『16+1協力』は中国・欧州関係を構成する一部分であり、欧州一体化プロセスと中国・欧州関係の発展を促進する上でプラスになる」と述べた。
李総理は「16+1協力」の今後の発展について次のような提言を行った。「多国間貿易体制を共同で守り抜き、開放的、透明、包摂的、非差別的といった基本原則を堅持し、貿易自由化の方向性を堅持する。貿易の規模をさらに拡大する。『一帯一路』(the Belt and Road)協力の共同建設を推進する。革新(イノベーション)をめぐる協力の開拓に力を入れる。中小企業と産業パークの建設協力を継続的に推進する。人的・文化的交流協力を踏み込んで開拓する」。
出席した中東欧各国の指導者は、「『16+1協力』メカニズムが成立してから、中東欧国家と中国との実務協力は目立った成果を上げ、政治的相互信頼が絶えず強まり、貿易投資は急速に増加し、教育、観光、分化の各分野での協力が深化を続け、協力の範囲はますます広がり、新たな生命力と活力が絶えず発揮されて、開放的包摂と互恵・ウィンウィンを実現する地域の枠を超えた重要な協力プラットフォームとなり、各国の経済成長を後押しし、各国国民の福祉を増進しただけでなく、欧州と中国の総合的な関係も力強く促進した」と述べた。
会議終了後、中国と16ヶ国は「中国-中東欧国家協力ドブロブニク綱要」を共同で発表した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年4月13日