国産空母の甲板塗装に注目 055型駆逐艦の公開を期待

人民網日本語版 2019年04月12日14:15

国産空母の甲板の新たな塗装作業が始まり、すでに全体の半分ほどが完了したとの報道が先日あった。軍事専門家は人民網の取材に「中国初の国産空母が中国海軍創設70周年記念行事に参加するかどうかはまだ結論づけられず、公式の情報を待つ必要がある」との見方を示した。人民網が伝えた。

■初の国産空母が記念行事に参加するかどうかはまだ結論づけられない

3月下旬以来、国産空母の甲板の新たな塗装作業が始まり、半月で全体の半分近くが完了し、作業は順調に進んでいると、あるメディアが5日に報じた。国防部(国防省)の任国強報道官は2月28日の定例記者会見で、「『遼寧』と初の国産空母は中国海軍創設70周年記念行事に参加するか」との質問に、「中国人民解放軍海軍創設70周年記念行事は国際海軍行事を含み、現在計画・準備中だ。『遼寧』その他海軍艦艇が参加するかどうかは、適切な時期に公表する」と述べた。

軍事専門家の李傑氏は人民網の取材に、国産空母が中国海軍創設70周年記念行事に参加するかどうかは確定できないが、年内に就役する可能性は非常に高いとの見方を示した。同空母は昨年5月13日に初の洋上試験任務を完了してから現在までに洋上試験を4回実施した。直近の洋上試験は今年2月27日に実施された。「初の国産空母は、もう1、2回試験航行を実施した後、年内に正式に就役する可能性がある」。

■055型大型駆逐艦がお披露目されれば大きな目玉に

ネット上では055型大型駆逐艦が常に注目の的だ。055型駆逐艦は中国初の1万トン級駆逐艦(満載排水量約1万2500トン)であり、現在アジアで総合戦闘能力が最も高い駆逐艦と一般に考えられている。同艦は新型の対空、ミサイル迎撃、対艦、対潜水艦兵器を装備し、情報感知、対空・ミサイル迎撃・対海攻撃能力の高い、海軍の戦略転換・発展の実現における象徴的軍艦だ。

軍事専門家の尹卓氏は以前人民網の取材に「055型大型駆逐艦はすでに世界の大型駆逐艦の標準装備に達し、世界の先進国の先進的艦艇と比べても重大な技術的落差はすでにない」と指摘した。「055型駆逐艦は空母艦隊の中にあっても、単独任務遂行時でも、効果的な防御と攻撃ができる」。

「055型大型駆逐艦の出現は中国海軍にとって重大な意義を持つ。同艦は海軍空母艦隊または大型強襲揚陸艦艦隊の護衛において、護衛艦艇の中で指導的役割を発揮できる。また、将来は指揮艦として、艦隊を編成して他の海上作戦任務を遂行することもできる」と李氏は指摘した。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年4月12日

  

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