習近平国家主席は現地時間11日、ギリシャのミツォタキス首相とアテネで会談した。新華社が伝えた。
習主席は「中国は確固不動として開放を拡大しており、ギリシャを含む各国の発展のためにさらに多くのチャンスをもたらすことを望んでいる。中国とギリシャの関係には2つの大きな紐帯がある。1つは文明間の交流、もう一つは互恵協力だ。古代からの両文明国は手を携えて両国民にさらに多くの幸福をもたらし、人類の進歩をさらにしっかりと促進する必要がある」と指摘し、中国とギリシャの実務協力について以下の提案をした。
（１）「一帯一路」共同建設イニシアティブとギリシャの重要国際物流中継センター建設戦略との連携を強化し、ピレウス港を早期に地中海地域最大のコンテナ中継港にし、海・鉄道連絡輸送センターとしての役割を十分に発揮し、中欧陸海エクスプレス・レーンの輸送能力を高める。
（２）双方向の貿易と投資の規模を拡大し、電力、通信、製造業、金融分野の協力を強化する。中国側はギリシャの良質な農産品の輸入を増やしたい。ギリシャで投資し、事業を興す実力ある中国企業が増えるよう促す。
（３）人的・文化的交流を深める。双方は2021年の「中国ギリシャ文化・観光年」の相互開催を契機に、人的往来と地方協力を促進し、共同研究を含む科学技術革新分野での協力を支持する必要がある。
（４）中国・欧州関係の発展を共同で後押しする。ギリシャはEUの重要な加盟国であり、バルカン地域の重要国だ。中国―中東欧諸国協力は中国と欧州の包括的な戦略的パートナーシップを豊かなものにした。中国側はギリシャ側と共にこの協力体制をしっかりと構築し、多国間主義と自由貿易を守り、互恵と多国間のウィンウィンを実現したい。（編集NA）
「人民網日本語版」2019年11月12日
