上海は中国共産党にとって誕生の地であり、初心の地でもある。外交部(外務省)は6、7の両日、31ヶ国の中国駐在外交官32人を上海に招待し、中国共産党創立100周年という重要な歴史的節目において革命の記憶をたどり、都市の脈動を感じる見学ツアーを開催した。新華社が伝えた。
1日半という短い日程ではあったが、各国外交官一行は見聞を通じて百年の歴史を持つ中国共産党の成功の秘密を解き明かそうと熱心に見学し、中国経済・社会発展の成果に心からの称賛を寄せた。
■中国共産党第1回党大会記念館訪問
外交官一行の重要な訪問先となったのが、先日正式にオープンした中国共産党第1回全国代表大会記念館だ。3000平方メートルを超える常設展示ホールには精選した612点が展示され、中国共産党の誕生と百年にわたる奮闘の歩みを7部構成で示している。
見学中、一行が特に注目したのが、第1回党大会開催時の歴史的場面だ。レバノンのMilia Jabbour大使は、「中国共産党の結束力は人民に由来するものだ。中国共産党には中国の発展路線に対する遠大な卓見があった。まさにこうした結束力と卓見によって、中国は世界第2の経済大国となった」と述べた。
■浦東の劇的な変化を感じる
浦東は中国の改革開放にとって重要な地だ。30年余りの劇的な変化は、浦東が一面の農地から現代都市へと飛躍したことの証だ。外交官一行は浦東展覧館でテーマ展示「国家戦略の先導の下」を見学し、浦東の発展のスピードを感じ取っていた。
浦東展覧館を離れた一行は張江人工智能島に到着し、人工知能(AI)とホーム、医療、金融、製造などの融合を体験した。見学中、一行は様々な言語で応答できるAIロボットの前で次々と足を止め、ロボットと対話した。南アフリカのSiyabonga Cwele大使は、「イノベーション産業クラスターの建設という浦東の手法は参考に値する。ヨハネスブルグで投資・事業展開する中国のハイテク企業が増えることを希望する」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年6月10日