習近平総書記は6日夜、中国共産党・世界政党指導者サミットに北京でテレビ会議の形式で出席し、基調演説を行った。習総書記は160数ヶ国の500余りの政党や政治組織の指導者及び1万人以上の政党及び各界の代表とオンラインで集まり、「人々の幸福を図ることは政党の責任」をめぐる議論を展開し、世界の注目を集めた。新華社が伝えた。
■時代の命題を把握し、前進の方向を定める
現在、過去100年間なかった大きな情勢変動と新型コロナウイルスのパンデミックが重なり合い、国際情勢と国際構造は深い変化を加速している。習総書記は人類の前途・命運という観点から、政党の歴史的責任を次のように明確に指摘した。▽方向性を先導する責任を担い、人類共通の未来を把握し、構築していく▽共通認識を形成する責任を担い、全人類共通の価値観を堅守し、発揚する▽発展を促進する責任を担い、発展の成果の恩恵がより公平に各国の人民に及ぶようにする▽協力を強化する責任を担い、手を携えてグローバルなリスクや試練に対処する▽ガバナンスを整備する責任を担い、人民の幸福を図る能力を強化し続ける。
アナリストは、「方向性の先導」、「共通認識の形成」、「発展の促進」、「協力の強化」、「ガバナンスの整備」という5つの歴史的責任は互いに関連し合い、補完し合い、有機的な全体を構成すると指摘する。
北京大学国際関係学院の潘維教授は、「習総書記の提言は、人類運命共同体の構築という理念を政党協力の面で具体的に体現したものであり、現代世界の発展の方向性を先導し、人類進歩の事業を推進するうえで重要な意義を持つ」との見方を示す。
■「人民のため」という初心を堅守し、人類の幸福を増進
「我々は人民の心の声に耳を傾ける必要がある」。「発展の成果の恩恵がより公平に各国の人民に及ぶようにする必要がある」。「人民の幸福を図る能力を強化し続ける必要がある」。「人民」は習総書記が基調演説で頻繁に用いた言葉であり、今回のサミットの核心的要義でもある。
中国人民大学「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想研究院」の王義桅副院長は、「中国共産党は常に人民の根本的利益を代表し、自らはいかなる特殊な利益も有さず、常に誠心誠意人民に奉仕している。このため必然的に人民の心からの支持を得ることができる」と指摘する。
人民の幸福を図ることは、中国共産党と各国の政党の共通認識形成における最大公約数だ。「人類の幸福を追求する道において、1つの国も、1つの民族も置き去りにしてはならない」と習総書記は指摘した。今回のサミットでは、各国の政党指導者が新型コロナ対策や経済回復における中国共産党の支援に心からの謝意を表明した。「平和と繁栄を全人類が共に分かち合うのは当然のことだ」と、フィリピンの与党「PDPラバン」議長のドゥテルテ大統領は語った。
■より大きな貢献に着眼し、大政党としての責任感を示す
中国共産党指導下の中国は、世界にとって何を意味するか?「終始変わらずに世界平和の建設者、世界の発展への貢献者、国際秩序の擁護者であり続ける」。習総書記はこう述べ、さらに「中国共産党は中国人民を団結させ、率いて、中国式現代化を深く推進して、人類の現代化の道の探求に新たな貢献を果たしていく。中国共産党は中国人民を団結させ、率いて、全面的に改革を深化し、開放を拡大して、世界各国の共同発展・繁栄に新たな貢献を果たしていく。中国共産党は大国の大政党としての責任を履行し、人類の幸福増進に新たな貢献を果たしていく。中国共産党はグローバル・ガバナンスの整備を積極的に後押しし、人類社会が手を携えて共通の試練に対処するために新たな貢献を果たしていく」とした。
中国人民大学重陽金融研究院の王文執行院長は、「この4点は、現在に立脚し、長期に着眼して、中国自らの発展を世界各国の共同発展・繁栄と緊密に結び付けるものであり、特定の国の『自国優先』のやり方とは鮮明なコントラストを成す」と指摘する。
中国共産党は中国人民を率いて中国の特色ある社会主義を堅持し、発展させ、発展の加速と共に自らの独立性の維持を望む国々及び民族に全く新たな選択肢を提供し、人類の抱える問題を解決するために中国の知恵と案を示してきた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月7日