「中国は歴史の間違った側」との米国務長官の発言に外交部が反論

人民網日本語版 2022年03月18日11:29
「中国は歴史の間違った側」との米国務長官の発言に外交部が反論

中国外交部(外務省)の17日の定例記者会見で、趙立堅報道官がブリンケン米国務長官の中国関連発言について質問に答えた。

【記者】米国のブリンケン国務長官が先日、「中国が今に至るもなおロシアの軍事行動を非難しないのは、中国側が再三表明してきた国連憲章の趣旨と原則の遵守、各国の主権及び領土的一体性の尊重と一致しない」と述べたことについて、中国側としてコメントは。

【趙報道官】ブリンケン国務長官がそのような発言をした際に「中国は歴史の間違った側に立っている」としたことに、注意を払っている。米側のこうした発言は中国に対する中傷とイメージ毀損であり、米側の冷戦思考とブロック対立思想を存分に露呈している。問題解決の助けに全くならないこのような発言に、中国は断固として反対する。

ウクライナ問題において、中国は常に客観的かつ公正な姿勢で、物事自体の理非曲直に基づき、独自に判断をしてきた。中国は一貫して、各国の主権及び領土的一体性を尊重し、国連憲章の趣旨と原則を遵守し、各国の安全保障上の懸念を重視し、危機の平和的解決に資する全ての努力を支持することを主張してきた。責任ある大国として、中国は引き続き世界の平和と安定の維持に建設的役割を果たしていく。

海外メディアは最近、米国のジョージ・ケナン元駐ソ連大使が1990年代に、ロシアに対するNATOの持続的拡大は米国の政策における最も致命的な過ちになると政府に忠告したことを繰り返し取り上げている。ほかにも多くの国際問題の著名な専門家がこのような忠告をしてきた。遺憾なことに、米国政府はこれに耳を貸さず、すでに5回もNATOの東への拡大を推し進め続けてきた。NATOの東への拡大に関する米国政府の決定は、今日のウクライナ危機と直接的なつながりがある。最近、米国のトゥルシー・ギャバード元下院議員が「米国がウクライナのNATO加盟を受け入れないと保証するだけで、今回の危機を収束させ、戦争の勃発を阻止することができたのに、米国政府はそうしなかった」と表明したとの報道を目にした。

ウクライナ危機解決の鍵は米国とNATOの手中にある。危機を作り出した者である米国とNATOが、ウクライナ危機において自らの演じた役割をよく省み、果たすべき責任をしっかりと引き受け、情勢緩和と問題解決のために実際の行動を取り、ウクライナにおける衝突を早期に解決させることを望む。我々は、米国が本当の意味で世界の多数の発展途上国と共に、平和と歴史の側に立ち、ウクライナ情勢の早期緩和を後押しすることも望んでいる。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年3月18日

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