謝鋒外交副部長(外務次官)は11月30日、北京で米国のビジネス界及び地方州・市代表とオンラインで意見交換した。謝副部長は中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議(六中全会)決議について、中国米国商会、上海米国商会、米中ビジネス協議会(USCBC)、米国各州の在中協会代表らに、「成績表」、「宣言書」、「招待状」という3つのキーワードを用いて解説した。澎湃新聞が伝えた。
謝副部長は、「中国共産党は第19期六中全会を成功裏に開催し、『中国共産党の百年奮闘の重大な成果と歴史的経験に関する中共中央の決議』を審議・採択して、『過去に中国共産党がなぜ成功したのか、今後も成功し続けるためにはどうすればいいのか』という根本的問題への答えを示した」と指摘。
「『決議』は優れた『成績表』であり、中国共産党創立100年の重大な成果と歴史的経験を体系的に総括した。それには、いかにして貧しく弱かった国を世界第2の経済大国にまで発展させたのか、いかにして極めて規模の大きな国において高度経済成長と長期にわたる社会的安定という二大奇跡を創造したのかが含まれていた。中国は世界最大規模の社会保障システムと義務教育システムを整え、7億7000万人を貧困から脱却させ、14億人の全面的小康(ややゆとりのある状況)を実現した。これは一人一人の中国人に幸福をもたらしただけでなく、世界に対する歴史的貢献でもある。中国共産党が世界で最も成功した政党の1つであり、中国の特色ある社会主義が最も中国に適した、最も成功した発展の道であることは、事実が証明している」とした。
謝副部長はさらに、「『決議』は先人の事業を受け継ぎ将来の道を開く『宣言書』であり、中国共産党が中国人民を率いて新たな道のりへと踏み出したことを厳かに宣言した。中国共産党はこれまでの成果に満足して歩みを止めることなく、引き続き中国人民を率いて社会主義現代化国家の全面的建設、第二の百年奮闘目標の達成へと奮い立って前進していく。新発展段階に立脚し、新発展理念を貫徹し、新発展構造を構築し、質の高い発展を推進していく」とした。
また、「『決議』は誠意に満ちた『招待状』であり、米国を含む世界各国が中国の発展によるチャンスを共有することを両手を広げて歓迎した。改革開放は現代中国の命運を決する極めて重要な一手だ。習近平国家主席は第4回中国国際輸入博覧会の開幕式で、高水準の開放拡大という中国の決意が変わることはなく、発展のチャンスを世界と分かち合うという中国の決意が変わることはないと強調した。中国は新たな開放政策を続けて打ち出し、外資参入のネガティブリストを4年間で3分の1に減らし、農業と製造業は基本的に全て自由化し、金融業では保険・証券・ファンドマネジメント・先物サービスの外資出資比率制限を全て撤廃し、2020年の『外資参入奨励産業リスト』を前年比で12%増やした。昨年来、中国は世界最大の外資流入国となった。これは中国のビジネス環境と発展の将来性に投じられた信任票だ。今後、中国の開放の扉は閉ざされることなく、より大きく開かれていくのみであり、安定、制度、市場、要素、人材などによるメリットが絶えることなく還元されていくだろう」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年12月1日