李克強総理は13日午前、カンボジア・プノンペンで第17回東アジアサミット(EAS)に出席した。新華社が伝えた。
李総理は「現在、国際・地域情勢は複雑に入り組み、エネルギー、食糧、金融分野のリスクや課題が次々と生じている。その一方で、この地域はおおむね平和と安定を維持し、地域経済統合を推進し続け、安定した産業チェーンとサプライチェーンのシステムを形成している。平和を求め、発展を図る地域の人々の声は、より強くなっている。地域諸国は、相互尊重を堅持し、互恵協力を深め、手を携えてリスクと課題に対処するべきだ」として、次の3点を提案した。
(1)戦略対話を堅持し、建設的な交流を行う。首脳主導の戦略フォーラムとして、東アジアサミットは対話のプラットフォームとなり、地域諸国の対話と協議の促進、相互信頼の増進、意見の相違への適切な対処に尽力すべきであり、デカップリングを行うべきではないし、ましてや対立へと向かうことがあってはならない。中国は各国と共に、実務的協力を拡大・深化させるための好ましい環境を整え、東アジアにおける永続的な平和と安定の礎を共に固めることを望んでいる。
(2)互恵協力を堅持し、手を携えてリスクや課題に対処する。我々は、経済のグローバル化という正しい方向性を堅持し、貿易と投資の自由化及び円滑化を堅持し、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定をしっかりと実施し、産業チェーンとサプライチェーンの安全性・安定性・円滑性を維持し、地域経済統合のプロセスを推進し続ける。エネルギーと食糧の安全保障を維持し、気候変動と生態環境の課題に共同で対処し、地域の持続可能な発展を後押しする。
(3)ASEANの中心的地位を堅持し、包摂的な地域枠組みを構築する。ASEAN主導の東アジア協力枠組みは、各国の利益を包摂し、地域の現実に即している。この枠組みは、状況の変化に応じて絶えず最適化し、改善することができるが、礎としてのASEANの中心的地位を揺るがすことがあってはならない。各国は東アジア協力におけるASEANの主導的地位を支持するべきである。中国はASEANの団結と協力の維持を支持する。国際社会はそのために好ましい外部環境を創造するべきである。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年11月14日