習近平国家主席はインドネシアで第17回主要20ヶ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するほか、タイを訪問し、同国で開催される第29回アジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議に出席する。今回の外遊について、外交部(外務省)の趙立堅報道官は11日の定例記者会見で次のように説明した。
習主席はG20バリ島サミットに出席する。これは、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)の成功裏の開催後、中国の最高指導者による初の多国間サミットへの出席となる。中国は議長国としてのインドネシアの取り組みを支持しており、各国が「共に回復し、より強く回復する」というテーマをめぐり、世界経済の回復促進、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実行などの面で共通認識を形成し、協力を推進することを希望する。
また、習主席はAPEC非公式首脳会議に出席する。これは、アジア太平洋に向けた重要な首脳外交であり、アジア太平洋経済協力を中国が非常に重視していることを存分に示すものである。習主席は会議で重要な演説を行い、アジア太平洋協力の深化、地域と世界の経済成長の促進に関する中国の重要な主張を全面的に明らかにする。我々は、各国がアジア太平洋運命共同体の理念を堅持し、APECの協力の初心を堅持し、団結と協力を深め、「APECプトラジャヤ・ビジョン2040」の実行を推進し、アジア太平洋、さらには世界全体の発展に新たな弾みをつけることを期待する。
中国とインドネシアは共に発展途上の大国、新興エコノミーの代表であり、広範な利益を共有しており、広い協力の余地がある。インドネシア滞在中、習主席はジョコ大統領と正式な会談を行う。中国はインドネシアと運命共同体の共同構築を指針として、高水準の戦略的相互信頼を深め、「一帯一路」(the Belt and Road)の質の高い共同建設及び各分野の実務協力を緊密化し、両国の包括的な戦略的パートナーシップがより多くの成果を収める後押しをし、両国及び両国民により良く幸福をもたらし、地域と世界の平和的発展にプラスのエネルギーをもたらして貢献することを期待する。
中国とタイは親密な友好的近隣国であり、両国の包括的・戦略的協力パートナーシップ構築10周年にあたっての習主席の訪問は、両国関係の発展推進にとって重要な意義を持つ。タイ訪問中、習主席はプラユット首相と正式に会談する。中国はタイとともに、中国タイ運命共同体の構築を指針として、戦略的な意思疎通を強化し、各分野で交流や協力を深め、両国関係を絶えず新たな段階へと押し上げ、両国及び地域の発展に新たな弾みをつけることを期待する。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年11月14日