習近平国家主席は現地時間21日、ロシアのプーチン大統領とモスクワのクレムリン宮殿で会談した。両国首脳は中露関係及び関心を共有する重大な国際・地域問題について真摯で友好的かつ成果に富む会談を行い、多くの新しい重要な共通認識に至った。双方は、善隣友好と協力・ウィンウィンの原則に基づき各分野で交流や協力を進め、新しい時代の包括的・戦略的協力パートナーシップを深めることで合意した。新華社が伝えた。
習主席は「中露は互いに最大の隣国であり、ロシアとの長期的な善隣友好関係を揺るぎないものにし、発展させることは歴史的論理に合致し、中国にとって戦略的選択であり、特定の時期の個別の出来事によって変わることはない。私の今回のロシア国賓訪問は友情の旅、協力の旅、平和の旅だ。中国はロシアと共に、先人の事業を受け継ぎ将来の発展に道を開き、中露の新しい時代の包括的・戦略的協力パートナーシップの意味を拡充し、両国民により多くの幸福をもたらし、人類の進歩を促進する事業のためにより大きな貢献を果たすことを望んでいる」と表明。
「国連安保理の常任理事国であり世界の主要な大国である中露には自ら引き受けるべき責務があり、共に努力し、グローバル・ガバナンスが国際社会の期待に沿った方向へと前進するよう導き、推進し、人類運命共同体の構築を後押しするべきだ。双方は互いの核心的利益に関わる問題で支持し合い、外部勢力による内政干渉を共同で阻止する必要がある。国際問題、特に国連、上海協力機構 (SCO)、BRICSなど多国間枠組での意思疎通と協調を強化し、真の多国間主義を実践し、覇権主義とパワー・ポリティクスに反対し、新型コロナウイルス感染症のパンデミック後における世界の経済回復を促進し、多極化の趨勢の発展を後押しし、グローバル・ガバナンス体制の変革と整備を後押しする必要がある」とした。
プーチン大統領は「ロシアは、台湾地区、香港特別行政区、新疆維吾爾(ウイグル)自治区関連の問題において中国が自らの正当な利益を守ることを断固として支持する。ロシアは中国が常に国際問題において客観的で公正な立場を堅持していることを称賛する。中国の打ち出したグローバル安全保障イニシアティブ、グローバル発展イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブを支持する。中国との国際協力を一層緊密化していきたい」とした。
会談後、両国首脳は「新しい時代の包括的・戦略的協力パートナーシップの深化に関する中華人民共和国とロシア連邦の共同声明」「2030年までの中露経済協力の重点的方向の発展計画に関する中華人民共和国主席とロシア連邦大統領の共同声明」に署名した。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年3月22日