中国初の水素エネルギー炭素排出削減取引プロジェクトが北京で実施

人民網日本語版 2023年08月04日13:25

「北京水素燃料電池車炭素排出削減プロジェクト始動発表会」が3日、北京大興国際水素エネルギーモデルエリアで行われた。光明日報が伝えた。

北京市生態環境局は今年4月、正式に「北京水素燃料電池車炭素排出削減方法学」を発表した。同方法学は北京市気候変動対応管理事務センターと北京交通発展研究院が共同で起草したもので、中国初の水素エネルギー分野向けの炭素市場方法学だ。中国初の炭素市場取引に参入できる水素エネルギー炭素排出削減プロジェクトとして、北京水素燃料電池車炭素排出削減プロジェクトが7月立案された。中和新興エネルギー研究院をプロジェクトの主体として、北京・天津・河北水素エネルギー産業全チェーンビッグデータ・炭素モニタリング計量技術を利用し、16社の水素エネルギー企業とプロジェクト開発を共同で行う。同プロジェクトは全員参加型脱炭素活動により炭素計算と取引を行う。現在の水素燃料電池車の推進・拡大数に基づくと、同プロジェクトの北京市における年間炭素排出削減量は2万4000トンになる見込みだ。これは交通分野の炭素排出削減の典型例で、水素エネルギー産業によって「ダブル炭素」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)の目標達成をサポートする力強い実践でもある。

北京市大興区は近年にわたり、水素エネルギー産業の発展を非常に重視しており、科学技術イノベーション、産業集積、融合イノベーションの面で顕著な成果を上げている。今回の大興区における水素エネルギー炭素排出削減プロジェクトの実施は、水素エネルギー分野の炭素排出削減取引をさらに推進し、水素・炭素の双方向エンパワーメントを真に実現している。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年8月4日

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