冷戦の冷え込みもたらすキャンプ・デービッドでの米日韓首脳会談

人民網日本語版 2023年08月21日16:05

米日韓の首脳は18日に米大統領専用の山荘「キャンプ・デービッド」で会談し、軍事分野などで3ヶ国の協力強化を宣言するとともに、いわゆる「中国の脅威」という嘘を意図的に撒き散らした。米国主導の下、3ケ国は「安全の維持」を名目に、閉鎖的・排他的な地政学的「小集団」を構築している。こうした「小集団」は、対立を激化させ、地域の戦略的安全保障を損ない、アジア太平洋の平和・安定・繁栄にマイナスの影響をもたらす可能性がある。新華社が伝えた。

米国は、日韓を抱き込み、いわゆる安全保障協力を行っているが、実際には両国の安全保障を顧みず、両国を危険な状況に追い込んでいる。「安全の維持」という主張は米国にとって、安全保障上の焦慮を売り込むことで、特定の国々の心理を掌握する手段にすぎない。他国を標的にし、戦略的安全保障を損なうこのような危険な思考は、日韓両国に真の「安全感」を与えないだけでなく、むしろ地域の安全保障上のリスクを高め、地域情勢を緊張させるだろう。結果的に被害を受けるのは、やはり日韓だ。

米国がアジア太平洋地域で徒党を組み、地域諸国をいわゆる「インド太平洋戦略」という名の戦車にきつく縛り付ける意図は、自国の覇権維持に過ぎない。 近年、米国はアジア太平洋地域で「インド太平洋経済枠組み」を導入し、「ファイブ・アイズ」を強化し、「四ヶ国メカニズム」と「三ヶ国安全保障パートナーシップ」を寄せ集めてでっち上げ、NATOを操ってアジア太平洋地域に介入させ、地域諸国に陣営選択を強要している。米国が日韓との「小集団」構築に固執し、日韓の地位を「中核的同盟国」と持ち上げていることは、いずれも米国がアジア太平洋を害する戦略を推進する必要に迫られていることを示している。

国家間の交流は、理解と信頼の増進に寄与し、平和と安定の維持に寄与してしかるべきだ。米国に対して、アジア太平洋を撹乱する企てを放棄するよう忠告する。日韓に対しても、米国の覇権の駒とならないよう忠告する。地域の圧倒的多数の国々と反対の側や、歴史の誤った側に立ってはならない。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年8月21日

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