中国初のガス田地下デジタルスマート化システムが使用開始

4年かけて建設された珠海金湾高欄末端に位置するガス田地下デジタルスマート化システムが、複数回の試運転、テスト、最適化を経て、今年8月に正式に使用開始された。これは中国初のガス田地下デジタルスマート化システムだ。同システムは使用開始後、白雲ガス田クラスターの従来の作業スタイルから、デジタル化・スマート化の新たなスタイルへの飛躍を推進することになり、ガス田全体の採掘率が3-5％向上する見込みだ。広州日報が伝えた。

白雲ガス田クラスターは南中国海東部に位置し、現在は「番禺34-1」「茘湾3-1」などの9ヶ所のガス田を有し、総距離1000キロメートル以上の18本の海底パイプラインにより、採掘した天然ガスを絶え間なく珠海金湾高欄末端などに送り、加工処理後に珠海パイプラインやタンクローリーなどを通じ、粤港澳大湾区（広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門＜マカオ＞両特別行政区によって構成される都市圏）の各地に輸送する。

白雲天然ガス作業公司は珠海金湾高欄末端でいち早くガス田地下デジタルスマート化システムの建設を行い、白雲ガス田クラスターの従来の作業スタイルから、デジタル化・スマート化の新たなスタイルへの飛躍を推進した。ガス田地下デジタルスマート化システムはガス田開発の中枢で、ガス埋蔵、ガス採掘、集中輸送などの天然ガス開発・生産過程を正確に管理し、ガス田クラスターの開発・生産の協同性と作業効率を大幅に高めている。新システムはガス埋蔵、ガス井、パイプラインの一体化分析モデルを構築するとともに相互に結合させ、データ交換を実現し、最終的に中国初のガス田クラスター一体化デジタルツインを形成した。高精度動的シミュレーション、モデル結合、機械学習などの先進技術を従来の海上ガス田開発分野と融合させ、従来のガス田開発・研究における協同性、精度、効率が低いという不足を補った。これにより、ガス田全体の採掘率が3-5％向上する見込みだ。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年8月24日