中国石油化工集団(中国石化)によると、塔里木(タリム)盆地に位置する順北84傾斜井の試験掘削で豊富な油ガスが産出された。生産量は原油換算で1017トンで、垂直掘削深度はすでに8937.77メートルを突破し、アジアの陸上で垂直深度が最も深い1000 トン井になった。中国の油ガス探査・開発分野で実施している「深地プロジェクト」の新たな進展となった。人民網が伝えた。
中国石化西北油田のサブチーフ地質師の曹自成氏は、「1000トン井とは単一油井の一日当たり生産量が原油換算で1000トン以上になることを指す。油ガスを豊富に含み、高い開発価値と経済的価値を持ち、ブロックの効果的開発を保障するものとなる。順北油ガス田の8号断裂帯に位置する順北84傾斜井は、現在すでに7つの1000トン井を探査・開発しており、明るい見通しを持っている」と説明した。
曹氏は、「中国の油ガス探査・開発において、埋蔵深度が8000メートルを超える地層は超深層になる。順北油ガス田で垂直深度が8000メートルを超えるものは49にのぼり、計22の1000 トン井が見つかっている。4ヶ所の1億トン級油ガス地帯を開発し、原油換算で300万トンの生産能力を完成させている。原油を474万トン、天然ガスを28億立方メートル生産している」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年3月15日