錦屏地下実験室のポリエチレン遮蔽室が完成

人民網日本語版 2023年09月04日11:19

錦屏地下実験室2期プロジェクトの世界最大のポリエチレン遮蔽室がこのほど完成した。実験室はクリーン実験室の施工段階に入った。科技日報が伝えた。

錦屏地下実験室は中国初の暗黒物質実験室であり、世界で最も深く、最大で、総合関連施設が最も整った地下実験室でもある。設置先は四川省涼山彝(イ)族自治州の地下2400メートルの錦屏山トンネル内。ここは山の厚い岩層により宇宙放射線の干渉を遮断でき、実験室にとって恵まれた環境を整えられる。

中建三局錦屏大型施設2期プロジェクトの譚雷チーフエンジニアによると、ポリエチレン遮蔽室は縦51.9メートル、横9.78メートル、高さ7.9メートルで、厚さはいずれも1メートル。主に厚さ100ミリメートルの高密度ポリエチレン板を、接着剤を使わず組み合わせることで作られている。重さは1800トン以上。施工側の王偉プロジェクトマネージャーは、「ポリエチレン遮蔽室の建設は、最もクリーンな実験室の建設を保証する重要な一環だ。我々は60数社のサプライヤーを厳選して、遮蔽室の確実な建設を保証している」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年9月4日

注目フォトニュース

関連記事