8日は二十四節気の15番目節気「白露」 秋の気配深まる頃

人民網日本語版 2023年09月08日15:38

北京時間今月8日午前5時27分、二十四節気の15番目、秋の3番目の節気「白露」を迎えた。

古代中国には、万物は火・水・木・金・土(七曜の命令)の5種類の元素からなるという五行思想があった。五行にはそれぞれに対応する色がある。金に対応する「白」は、秋の露を指し、「白露」と呼ばれるようになった。

「白露」の頃になると、日中と朝晩の温度差が激しくなり、夜には地上近くの大気が冷えて、草の葉や花や木に露が宿り、早朝にそれを見ると、きらきらと輝いて美しい。

「白露」の頃になると、中国北方エリアでは作物が収穫期を迎える。華中エリアでは、稲などの作物が収穫期を迎える。昔から江蘇省・浙江省一帯には、白露の頃に、お酒を造る習慣がある。もち米やコーリャンといった五穀を使って造ったお酒は、甘い口当たりで、米の香りを漂わせ、客をもてなすのに使われる。

北京市隆福病院の徐利亜主治医師は、「少しずつ涼しくなるこの頃は、体に潤いを与えるほか、体が冷えないように注意しなければならない。秋は『収斂』に適し、『発散』に適さない季節。酸味は肺に入り、収斂作用を発揮して補うのに対して、辛味は肺に入って発散するため、この時期は、酸味のある果物や野菜を多めに食べる一方で、ネギやショウガなど辛味のある物は控えるようにすると良い。飲食の面では、冷やす力である陰を補い、肺を潤すように心がけ、ゴマやもち米、蜂蜜、ビワ、パイナップル、乳製品などを適度に食べたほうがよい。また白露を過ぎると、天気が変わりやすくなるため、変化に合わせた服装ができるよう準備をしておく必要もある。ただ、一気に厚着をすると、涼しくなった気候への対応能力が下がってしまい、風邪をひきやすくなるため注意したほうがいい」としている。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年9月8日

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