極地AUV「星海1000」号、北極海氷底部の形態データの取得に成功

人民網日本語版 2023年10月11日14:39

極地科学観測砕氷船「雪竜2」号がこのほど上海に帰還したことにより、中国第13次北極海科学観測は無事終了した。哈爾浜(ハルビン)工程大学が独自に研究開発した極地自律型無人潜水機(AUV)「星海1000」号が観測隊と共に遠征し、北極の広い範囲の海氷底部の形態データを取得した。新華社が伝えた。

同大青島革新発展拠点の朱仲本准教授は、「『星海1000』号は今回の科学観測任務で、北極の氷下環境の自主探査や海氷底部形態観測などの試験を実施し、チュクチ海付近の海域の5つの断面の氷下の海水温、塩分量、葉緑体、溶存酸素、濁度などの重要海洋パラメータ情報を取得したことで、北極海の情報データバンクが豊富になった」と説明した。

「星海1000」号は同大水中音響学院が独自に研究開発したマルチビーム氷形探査ソナーを搭載し、北極の海氷底部形態の観測試験を行い、計約7000平方メートルの海氷底部の形態を探査し、4ヶ所で氷・水界面の海水の流速・流向のデータを取得した。これは同エリアの海氷・海流の変化プロセスへのさらなる理解に役立ち、世界的な気候変動の中国への影響に効果的に対応するためのデータによるサポートを提供している。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年10月11日

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