「グローバルAIガバナンスイニシアティブ」について外交部報道官が説明

外交部（外務省）の報道官は18日、「グローバルAIガバナンスイニシアティブ」について記者の質問に答えた。

【記者】習近平国家主席は18日、第3回「一帯一路」（the Belt and Road）国際協力サミットフォーラム開幕式の基調演説で、「グローバルAIガバナンスイニシアティブ」を打ち出した。このイニシアティブの具体的内容、中国側がこのイニシアティブを打ち出した特別な意義を教えていただきたい。

【報道官】「グローバルAIガバナンスイニシアティブ」の提唱は中国にとって、積極的に人類運命共同体という理念を実践し、グローバル発展イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブを実行に移すための具体的な行動だ。

「イニシアティブ」は人工知能（AI）の開発、安全性、ガバナンスという3つの側面から、AIガバナンスに関する中国の案を体系的に明らかにした。これは▽人間を中心とし、人類のためになるAIを堅持し、人類文明の進歩に有利な方向へAIの発展を導く▽相互尊重、平等互恵を堅持し、イデオロギーによる線引きや排他的グループの構築、他国のAI開発への悪意ある妨害に反対する▽AIのリスクレベルのテスト・評価システムを構築し、AI技術の安全性、信頼性、制御可能性、公平性を不断に高めることを主張する▽各国の政策及び実践を十分に尊重したうえで、広範なコンセンサスを有するAIガバナンスの枠組み・基準・規範を策定し、国際的AIガバナンス機関の設立を国連の枠組みで議論することを支持する▽発展途上国のための国際協力・支援を強化し、AIデバイドやガバナンス格差を埋めることなどが中心的内容だ。

「イニシアティブ」は、AIの開発とガバナンスをめぐり各方面が一様に懸念する問題について建設的な解決のアプローチを提示し、国際的な議論やルール策定のための叩き台を提示している。中国はグローバルAIガバナンスについて各方面と意思疎通、意見交換、実務協力を行い、AI技術が全人類に幸福をもたらす後押しをすることを望んでいる。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年10月19日