新疆発コスメが大人気 色素用のトウガラシやラベンダーの生産地

人民網日本語版 2023年10月31日14:56

ダブル11(11月11日のネット通販イベント)が近づき、各大手ブランドは手ぐすねを引いて待ち構えている。数ある商品の中でも、化粧品の消費は常にトップを占めている。ここ数年は、国産の化粧品が新しい勢力として人気商品になり、中でも新疆維吾爾(ウイグル)自治区発の化粧品の発展が特に目を引く。

2019年に孫嘉陽さん(21)は「極地沙丘」ブランドを立ち上げ、新疆の民族特有の「カラフルさ」の研究をスタートした。孫さんは、新疆には化粧品事業の発展に適したよい条件がそろうという優位性があると考えた。現在、同ブランドが手がける商品は30種類以上あり、1日当たりの受注件数は7000件に達し、新疆の色彩を取り入れた鮮やかなメイク商品でユーザーの顔を彩ることに成功している。

新疆奥斯曼生物資源有限公司の孫鶴莱マーケティングディレクターは、「新疆初の化粧品メーカーとしてのわが社は、創業から35年になる。現在は烏魯木斉(ウルムチ)市に専用カウンターが6ヶ所あり、開発した商品は5シリーズ・100種類に上り、リキッドアイブロウ、脱毛予防・育毛剤、スキンケア製品などがある」と話した。

ここ数年、新疆の色素用のトウガラシは鮮やかな発色、色の落ちにくさ、品質の安定性の高さなどの特徴により海外市場に進出するようになり、複数の大手国際ブランドが口紅の原料に使用するようになった。

新疆はトウガラシだけでなく、数多くの高級化粧品の原料の生産拠点でもある。伊犂河谷は中国最大のラベンダー栽培地域で、フランスのプロバンス、日本の北海道と並ぶ世界3大ラベンダー生産地の1つだ。現在の栽培面積は6667ヘクタールを超えており、名実ともに「中国のラベンダーの里」だ。ここで生産された精油は中国内外で高い認知度を誇る。

ECプラットフォームでは、尼勒克県の企業が生産した保湿ミスト「天山氷河温泉水」の人気が急上昇し、22年の売上高は1億元(1元は約20.4円)を突破した。

新疆には現在、化粧品メーカーが36社、受託生産を行うメーカーが720社あり、経営・使用する企業(機関)は10万社に迫り、取得した特殊な化粧品の許可証は14件、国産一般化粧品の登録品目数は6502個あり、第13次五カ年計画(2016-20年)期間の総売上高は約151億元だった。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年10月31日

注目フォトニュース

関連記事