四川・重慶科学研究機関協同イノベーション体制、2025年までにほぼ完成へ

重慶市科学技術局がこのほど明らかにしたところによると、同局と四川省科学技術庁はこのほど「四川・重慶科学研究機関協同イノベーション行動案」を通達した。同案には10件の重点任務が含まれ、2025年までに四川・重慶科学研究機関協同イノベーション体制をほぼ完成させる計画だ。科技日報が伝えた。

同案は、四川・重慶は10件の重点任務の遂行によりプラットフォーム建設、科学技術の研究開発、成果実用化、体制改革などの分野のイノベーション協力を統一的に推進し、成都・重慶地区二都市経済圏科学研究機関協同イノベーション体制の構築を急ぎ、全国的な影響力を持つ科学技術イノベーション中心地の建設を力強い下支えを行うと明確にした。

10件の重点任務には、（1）中央研究機関のリーディング的役割の発揮（2）科学研究機関の重要イノベーション担い手への集積促進（3）ハイレベルイノベーションプラットフォームの建設推進（4）ハイレベル新型研究開発機関の発展（5）重要中核技術の共同研究開発（6）シーン応用に向けた技術普及と成果実用化（7）研究院と地方及び研究院と企業の協力支援（8）国際科学技術交流・協力の強化（9）科学研究機関の科学技術イノベーションサービス体制の改善（10）使命志向の体制・メカニズム改革の深化、が含まれる。

四川・重慶科学研究機関の西部科学シティ、重慶両江協同イノベーションエリア、中国（綿陽）科学技術シティ、広陽湾スマートイノベーションエコシティなどの中心的な担い手への集積を推進し、その質の高い建設と発展をサポートする。四川・重慶科学研究機関が成都・重慶中線テクノロジーイノベーション回廊の建設に参加し、成都・重慶地区中部の勃興に寄与し、それを支える。四川・重慶科学研究機関が国家実験室「中核＋拠点＋ネットワーク」の建設に参加することを支援する。四川・重慶科学研究機関が国家科学技術成果移転・実用化モデルエリアの建設に参加し、地域的な科学技術成果のマッチングイベントを積極的に実施することを支援する。四川・重慶科学研究機関が「一帯一路」（the Belt and Road）科学技術イノベーション協力エリア及び国際技術移転中心地の共同建設に参加することを支援する。

四川・重慶科学研究機関は25年までに15の協同イノベーションプラットフォームと10の新型研究開発機関を共同建設する。科学研究機関の研究開発費を合計で800億元（1元は約20.3円）にし、共同で複数の重要中核技術のブレイクスルーを果たし、2万件以上の有効発明特許を保有し、技術契約登録額を50億元にする。そして、複数の重要な科学技術成果の実用化・普及に取り組み、四川・重慶科学研究機関の協同イノベーション能力を大幅に向上させ、四川・重慶科学研究機関協同イノベーション体制をほぼ完成させる計画だ。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年12月13日