世界一流の科学者が将来性ありと考える都市は?北京、上海がトップ5入り

人民網日本語版 2022年08月31日13:30

今月27日に発表された「2022『理想の都市』世界ハイレベル科学者分析報告」(以下「報告」)によると、ハイレベルな科学者が集まる世界の都市ランキングのトップ5に北京と上海が入っており、グローバル人材センターとしての地位が際立つようになっている。科技日報が報じた。

「報告」は、直近10年の直接手に入れた詳細なテクノロジー統計データ70万件以上を根拠にしている。統計の分析結果によると、世界の主要20都市のうち、2021年にハイレベルな科学者の人数が最も多かった都市のトップ5は北京、上海、ニューヨーク、ロンドン、ボストンだった。「報告」の筆頭著者である王雪瑩博士によると、ハイレベルな科学者が移動・集結動向を見ると、ここ10年間、ハイレベルな科学者の人数が最も増加した都市トップ5は、北京、上海、ロンドン、ニューヨーク、深センだった。ここ10年間、北京に流入したハイレベルな科学者の人数は3000人以上で、上海は約2500人となっている。同2都市は、ハイレベルな科学者の集結数、流入数、流出数で、いずれも世界の主要20都市の上位に入っており、人材ターミナルとしての役割が際立つようになっている。

ハイレベルな科学者が一流の成果を生み出すためには、科学研究プラットフォーム機構の下支えが不可欠だ。「報告」の統計よると、世界主要20都市の科学研究プラットフォーム機構のうち、トップ2000に入る超一流の科学者が最も多いのは東京大学で118人。2位は清華大学で101人となっている。3‐10位は北米の科学研究プラットフォーム機構だ。また、中国科学院高能物理研究所(IHEP)、北京大学が11位と12位、香港大学が15位、復旦大学、上海交通大学が22位、23位となっている。

報告によると、近年、北京、上海の学術分野発展の均衡性が目に見えて改善されている。その市における成果産出に占める割合が10%以上の学術分野は、2017年の時点では、北京には化学、物理、エンジニアリング・技術の3分野、上海には化学、物理の2分野しかなかった。一方、今年度の報告によると、北京はその数が5分野、上海は4分野にまで増加している。

「報告」によると、中国の都市と比べると、欧米の先進国の中心都市は、ハイレベルな科学者をさまざまな所からバランスよく受け入れており、それらの都市がグローバル人材にとって魅力があり、開放的で包容力があることを反映している。先進国の中心都市と比べると、中国の都市はグローバル人材ソースの多元性といった面でさらなる向上が待たれる。 (編集KN)

「人民網日本語版」2022年8月31日

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