王毅氏がサウジ・イラン関係の改善に3提言
王毅中共中央政治局委員(中央外事活動委員会弁公室主任)は15日、中国・サウジアラビア・イラン三者合同委員会の初会合のために来中したサウジアラビアのクレイジ外務副大臣、イランのバゲリ外務次官と北京で会談した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王氏は三者合同委員会初会合の成功裏の開催に祝意を示したうえで、「中国は一貫して、中東の人々が自主独立的に発展の道を探ることを支持し、中東諸国が団結・協力して地域の安全保障問題を解決することを支持し、サウジ・イラン双方が関係改善のプロセスを推し進め続けることを支持している。中国は今回の三者会合を契機に、サウジとイランの善隣友好の実現に新たな弾みをつけ、中東地域の平和と安定の促進に新たな貢献を果たすことを望んでいる」と表明。
サウジとイランの関係改善のプロセスを継続的に推進するために、次の3点を提言した。
(1)和解という戦略的選択を揺るがず堅持する。双方が戦略的自律性を堅持し、戦略の揺るぎなさを維持し、引き続き対話と協議を通じて相互信頼を増進し、永続的かつ包括的な善隣友好を実現することを希望する。
(2)関係改善のプロセスをさらに推進する。中国はサウジ・イラン双方が経済・貿易、安全保障、人的・文化的分野などで積極的に協力を検討し、人的往来を拡大することを歓迎し、サウジ・イラン双方と交流を強化して双方の関係改善に助力することを望んでいる。
(3)外部の妨害を排除する。中東が再び大国の地政学的な争いの場となることがあってはならず、中東の運命は中東地域の国々の人々が決めるべきだ。
王氏は「中国は、パレスチナ・イスラエル衝突の激化について、サウジ・イラン双方がイスラム諸国によるより強力な一致した立場の形成を後押しすることを支持する。ガザ地区における停戦を後押しし、人道支援を推進し、パレスチナとイスラエルの交渉を再開することが喫緊の課題だ。中国はサウジ・イラン両国及びアラブ・イスラム諸国と共に、できるだけ早期に『二国家解決』の実行に向けたタイムテーブルとロードマップの策定を後押しし、中東地域の平和と安定を維持することを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年12月18日
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