2022年末の時点で中国の60歳以上高齢者人口が2億8004万人に
中国民政部(省)が発表した「2022年度国家シルバー事業発展公報」によると、2022年末の時点で、中国全土の60歳以上の高齢者人口は2億8004万人で、総人口の19.8%を占めていた。65歳以上の高齢者人口は2億978万人で、総人口の14.9%を占めていた。中国全土の65歳以上の高齢者人口の老年従属人口指数(従属人口指数が非労働力人口の労働人口に対する比率)は21.8%で、この数字は前年比で1ポイント上昇した。
老年従属人口指数は、2012年の12.7%から、上昇の一途をたどって9.1ポイントまで上昇した。老年従属人口指数の計算式によると、中国の労働人口100人につき約22人の高齢者を扶養していることになる。つまり、若者4.5人で高齢者1人を扶養しなければならないということだ。さらに、2050年には、中国は超高齢社会に突入し、若者1人が高齢者1人を扶養しなければならなくなると予想されている。
国際連合の高齢化基準によると、60歳以上人口が総人口に占める割合が10%、または65歳以上人口の割合が7%を超えた社会が高齢化社会、60歳以上人口が総人口に占める割合が20%、または65歳以上人口の割合が14%を超えた社会が高齢社会、60歳以上人口が総人口に占める割合が30%、または65歳以上人口の割合が21%を超えた社会が超高齢社会と呼ばれている。
中国の基本養老保険加入者は10億5307万人
公報によると、中国の養老保険のカバー範囲は拡大の一途をたどっている。2022年末の時点で、中国全土の基本養老保険加入者は10億5307万人と、前年比で2436万人増加した。また、中国全土の都市部の職工基本養老保険加入者は5億355万人で、前年比で2281万人増加した。そのうち、在職中の労働者は3億6711万人、離職または定年退職した人は1億3644万人で、それぞれ1794万人と487万人増加した。
2022年末の時点で、中国全土の基本医療保険(以下、「基本医保」)加入者は13億4592万人で、加入率は安定して95%以上をキープしている。職工基本医療保険(以下、「職工医保」)加入者は3億6243万人で、前年比813万人増(2.3%増)だった。うち、在職中の労働者は前年比1.9%増の2億6604万人、離職または定年退職した人は同比3.4%増の9639万人だった。在職中の労働者と離職または定年退職した人の比率は2.76で、前年比で0.04ポイント下降した。職工医保を利用した加入者は、前年比3.1%増の延べ21億400万人だった。また老人や子供など職工医保の対象以外となる人々が加入する居民基本医療保険を利用した加入者は前年比3.7%増の延べ21億5700万人だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年12月18日
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