中国・ニカラグア首脳電話会談、戦略的パートナシップの構築を宣言

習近平国家主席は20日午前、ニカラグアのオルテガ大統領と電話で会談した。両国首脳は両国間の戦略的パートナーシップの構築を宣言した。新華社が伝えた。

習主席は「2年前、オルテガ大統領とムリージョ副大統領は中国との外交関係の回復という政治決断をした。中国とニカラグアの関係へのあなた方の重要な貢献は、歴史に銘記されるだろう。国交回復後の2年間、双方は時機を逸してはならないという緊迫感をもって、両国関係の飛躍的発展を推進してきた。双方は互いの核心的利益や重大な懸念に関わる問題で断固として支持し合い、実務協力を全面的に拡大して積極的な進展を得た。私はオルテガ大統領と共に、本日の戦略的パートナーシップ構築宣言を新たな出発点として、両国関係が絶えず新たな成果を収め、団結・協力、互恵・ウィンウィンの模範となるよう後押しすることを望んでいる」と表明。

「中国・ニカラグア自由貿易協定（FTA）が来年1月1日に正式に発効する。これは両国にとって一里塚的意義を持つ協力の成果であり、これを契機に二国間貿易の規模と水準を絶えず高めていく必要がある。中国は実力ある中国企業に対して、ニカラグアで投資し、事業を展開し、ニカラグア側が必要とし、ニカラグアの自力での発展への一助となる協力プロジェクトをさらに多く実施し、ニカラグアの人々により多く恩恵をもたらすよう促す」と強調した。

オルテガ大統領は「習主席の卓越した指導の下、中国は世界の注目する発展の成果を挙げ、中国国民数億人の貧困脱却に成功しただけでなく、世界平和の促進、特にアジア・アフリカ・中南米など発展途上国の人々の発展の享受、幸福の増進に重要な貢献を果たして、世界に希望をもたらし、力を与えた。ニカラグアは中国との友好関係を非常に重視しており、揺るぎなく『一つの中国』原則を遵守し、中国統一の大業を支持し、習主席の打ち出した『一帯一路』（the Belt and Road）共同建設などグローバルな協力イニシアティブを支持する。中国と不断に二国間の友好関係を深め、多国間協力を強化し、外部の干渉やパワー・ポリティクスに反対し、人類運命共同体の構築を共同で後押ししていきたい」とした。

両国首脳の電話会談後、双方は「戦略的パートナーシップの構築に関する中華人民共和国とニカラグア共和国の共同声明」を発表した。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年12月20日