国家発展・改革委「2024年のCPIは穏やかに上昇」

人民網日本語版 2023年12月20日14:10

資料写真(画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止)

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国家発展・改革委員会は19日に12月の定例記者会見を開催した。その中で、同委の李超報道官は、「今年1-11月には、食品価格が昨年に比べてほぼ横ばいとなり、上昇幅は過去10年間近くの低い水準になった。その原因を考えると、主に外的、周期的、季節的な要因などが積み重なったことの影響と、豚肉や野菜などの価格が比較の対象となる昨年の基数の高さから今年は大幅に低下したことがある」と説明した。

豚肉を見ると、昨年下半期は生きた豚の価格が周期的な高水準にあり、豚肉生産能力が大きく増加した。今年は周期的な低下段階に入り、生きた豚も豚肉も市場での供給には十分にゆとりがあり、価格は低水準で推移した。

生鮮野菜を見ると、昨年の冬は、輸送物流が一度停滞したことの影響を受けて、野菜価格が大幅に上昇し、比較の対象となる基数が高くなった。今年の冬は中国国内の物流配送はスムーズで、生鮮野菜の供給には十分にゆとりがあり、10-11月の平均価格は前年同期比で1.6%低下した。

穀物を見ると、地政学的衝突などの影響を受けて、昨年は国際市場で穀物価格が大幅に上昇したことが、中国国内での小麦、トウモロコシ、大豆などの穀物価格の異なる程度の上昇を直接もたらしたが、今年は外的な影響は大きく弱まり、穀物価格と食用油価格は全体的に安定し、食品価格に対する影響が昨年よりはるかに小さくなった。

今年後半の状況を見ると、中国の農産物市場は供給に十分なゆとりがあり、生産と販売のつながりがスムーズで、市場の秩序が良好に保たれ、食品価格が安定的に推移するための基礎が備わっていた。

李報道官は消費者物価指数(CPI)の来年の動きについて、「今年はCPIが全体として低水準で推移したが、外的、周期的、季節的な要因が変化し、基数効果が徐々に弱まり、商品・サービス需要が回復を続けるのにともなって、来年はCPIが穏やかに上昇するだろう」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年12月20日

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