中国、紅海の緊張緩和のため各方面と共に努力する意向

人民網日本語版 2024年01月04日15:12

中国の耿爽国連次席大使は3日、「中国は紅海の緊張緩和、イエメン問題の政治的解決、ガザ地区の停戦の実現、中東地域の長期的な安定と平和を後押しするため、引き続き各方面と共にたゆまず努力することを望んでいる」と表明した。新華社が伝えた。

耿次席大使は紅海情勢の緊張をめぐる安保理の緊急会合で、「紅海海域は重要な貨物・エネルギー輸送航路であり、同海域における円滑な航行と通過船舶の安全の確保は、地域の平和と安定の維持に寄与するのみならず、グローバル・サプライチェーンの安全及び国際貿易秩序の維持にも寄与し、国際社会の共通利益にかなう。中国はしばらく前から紅海海域で繰り返されている商船に対する攻撃・拿捕事件に懸念を表明し、関係方面に対して民間船舶への襲撃・撹乱行為を止め、紅海海域における各国の航行の自由を尊重し、保障するよう呼びかける。中国は各方面、特に影響力のある大国はいずれも紅海海域の航路の安全維持のために建設的かつ責任ある役割を発揮するべきだと考える」と指摘。

さらに、「イエメン問題は現在、重要な節目にある。紅海情勢の緊張はイエメンの政治プロセスに新たな試練をもたらし、もともと不安定な中東地域に新たな複雑な要素をもたらした。中国は関係各方面に対して、冷静さと自制を保ち、対話と協議を堅持し、政治的解決を推進し、緊張を激化させるいかなる行為も避け、最大限の努力を尽くしてイエメンの政治プロセスの前向きな勢いを維持するよう呼びかける」とした。

また「現在の紅海情勢の緊張は、ガザ紛争の波及現象の1つだ。ガザ地域における停戦、人道的危機の緩和の早期実現は、紅海情勢のさらなるエスカレーションを防ぎ、中東の他の地域も紛争と戦乱に巻き込まれるのを防ぐことに資する」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年1月4日

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