中国の在宅介護用ベッドが20万台以上に 高齢者の在宅介護の困難を緩和

人民網日本語版 2024年01月17日11:25

中国ではこれまでに家庭とコミュニティにおける基本介護サービス向上行動を展開することにより、これまでに設置された在宅介護用ベッドは累計23万5000台に達し、高齢者41万8000人に自宅で受けられる訪問介護サービスを提供してきた。今月14日に開催された2024年全国民政活動会議では、1組のデータが注目を集めた。新華社が伝えた。

在宅介護用ベッドとはどんな「ベッド」なのか?

在宅介護用ベッドとは介護サービス機関の専門的な介護サービスを家庭でも受けられるようにしたもので、高齢者の在宅介護の困難を緩和し、特に機能を喪失した高齢者の在宅介護の困難を緩和する。

中国では高齢者の9割以上が自宅で介護される傾向にある。しかし一部の機能を喪失した高齢者、機能が低下した高齢者にとってみれば、自宅では子どもがいるものの、専門的なケアは受けられず、寝返り、食事、入浴といった「ささいなこと」が家族にとって「困難なこと」になってしまう。

また、統計によれば、中国には60歳以上の高齢者が2億8000万人いるが、2023年第3四半期(7-9月)の時点で全国の各種介護施設のベッド数は820万6000台にとどまり、施設だけではニーズに対応できない。

こうしたことを背景に、在宅介護用ベッドが誕生した。高齢者が自宅にいるだけで専門機関のサービスを受けられるようにし、家族の介護負担を軽減し、「家族の1人が機能を失って、家族全員が立ちゆかなくなる」という問題を緩和した。

在宅介護用ベッドと一般の家事代行サービス どちらも自宅訪問サービスだが違いは何か?

中国老年学・老年医学学会コミュニティ・在宅介護分科会の鄭志剛副会長は、「在宅介護用ベッドというサービスモデルでは、高齢者介護のヘルパーなど専門資格を持った人がサービスを提供し、機能を喪失した高齢者のニーズにより合致している。高齢者が生活している場所でも高齢者向けのバリアフリー改修、スマート改修を行う」と説明した。

在宅介護用ベッドは第13次五カ年計画期間(2016-20年)に国が展開した在宅コミュニティ介護サービス改革試行事業の中で生まれた画期的な措置だ。第14次五カ年計画期間(2021-25年)には、民政部(省)と財政部が共同で家庭とコミュニティにおける基本介護サービス向上行動を展開し、資金を投入して、プロジェクト実施エリアの条件を満たした、経済的な困難を抱えた、機能の喪失または機能の低下がある高齢者を対象に在宅介護用ベッドを設置し、こうした高齢者が自宅でも専門的な介護を受けられるモデルの探求を奨励することにしている。

現時点で、在宅介護用ベッドサービスモデルはまだ試行段階にあり、さらなる普及のためには解決しなければならない数多くの難題が存在する。

鄭氏は、「従来の介護施設では、1人のヘルパーが同時に2-3人の高齢者を世話できる。自宅を訪問してサービスを提供しようとすれば、時間的コストがさらに高くなる。そのためにはより持続可能な発展モデルを構築し、これに関わる介護サービス施設の意欲を高めることが必要になる」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年1月17日

注目フォトニュース

関連記事