宇宙生命はいるか? 中国の宇宙ステーションが地球外生態系シミュレーションを実施へ

人民網日本語版 2024年01月19日13:25

宇宙貨物船「天舟7号」に積載された科学実験ペイロードには嫌気性古細菌と呼ばれるものがある。これは地球上で最も古い生命形式の一つであり、地球の大気中に含まれるメタンガスの主な発生源でもあり、深海、稲田、反芻動物の胃などの嫌気性環境に広く分布している。中央テレビニュースが伝えた。

嫌気性古細菌は「天舟7号」によって中国の宇宙ステーションに送られ、その火星をシミュレートした環境及び宇宙放射線の極限環境において生存可能か検証され、宇宙生命が存在するかどうかという大きな謎の探求に役立つ。

清華大学地球システム科学学部の劉竹教授は、「この嫌気性の古細菌を選定し、そしてこの微生物をこの装置に入れ、(中国の)宇宙ステーションのプラットフォームに送る。その後、この宇宙ステーションプラットフォームの宇宙放射線曝露条件を生かすとともに、微小重力環境、さらに例えば温度のようなものが加わるという極限環境の中で実験を行い、地球の早期のこの生命がこの環境で生存できるかを試してみる」と述べた。

劉氏はさらに、「これ(メタン生成古細菌)がこの環境で生存できる上、メタンガスを生成し、うまく成長できれば、地球上の原始的な生命が実際に地球外の環境で生存し、さらには成長できることを実証できる。そうなると我々に大きなヒントを与えてくれる。火星で見つかったメタンガスが生命に由来するものであれば、その生命は地球上の生命と同じ起源を持つ可能性がある」とした。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月19日

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