中国の極地気象ステーション、中核設備の国産化を実現

人民網日本語版 2024年02月19日13:51

現地時間12日、南極のエンダービーランドに位置する国産新型気象ステーションの調整が終了した。これにより、初めて第40次南極観測隊と共に南極に運ばれた3ヶ所の気象ステーションの設置がすべて完了した。各システムは現在、安定的で高い信頼性で稼働しており、各種のモニタリング・監視データが正常で、設備の機能は完全で要求を満たしている。これは極地における国産新型気象ステーションの試験運転が無事成功し、安定的なデータ収集段階に順調に入ったことを示している。人民日報が伝えた。

南極、北極、青蔵高原(チベット高原)は気候変動に敏感な3地域であり、グローバル変動を研究する複数の国際計画の重要地域だ。しかし、これまで中国の極地大気及び気象設備は輸入に依存しており、極地気象観測では独自にコントロールできておらず、極地科学研究及びプロジェクト建設を制約してきた。

今回、中山基地氷雪空港、グローブ山地区、エンダービーランドで設置された国産極地新型気象ステーションには、環境への適応性がよく、信頼性、測量の精度が高く、メンテナンスが容易で、観測要素を拡張可能などの特徴がある。現在は気温、相対湿度、気圧、風速、風向き、放射などの気象要素のリアルタイム観測が可能だ。電源システム、主制御システム、センサーシステムなどの重要設備の国産化を実現した。風・太陽光相互補完エネルギーと電池環境制御技術を採用し、南極環境における電力の長期安定供給を実現した。分体式急速組立及びマルチシーン固定設置などの構造スタンド設計を採用し、極地環境における設備応用の適用性が向上した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年2月19日

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