可可西里長期観測候補地に標準気象観測所を設置

人民網日本語版 2023年09月04日15:02

可可西里(フフシル)気象観測所。写真は中国科学院西北高原生物研究所が提供

可可西里(フフシル)気象観測所。写真は中国科学院西北高原生物研究所が提供

中国科学院西北高原生物研究所の3日の発表によると、三江源国家公園管理局と青海可可西里(フフシル)国家級自然保護区のサポートを受け、同研究所青海三江源草地生態系国家野外科学観測研究ステーションの科学研究者が寒冷や酸欠などの過酷な条件を克服し、標高4500メートルの可可西里長期観測候補地に標準気象観測所を設置し、正式に使用開始した。科技日報が伝えた。

可可西里の無人地帯は青海省南西部の玉樹蔵(チベット)族自治州内に位置する。青海省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、西蔵(チベット)自治区に跨る高山の台地で、総面積は4万5000平方キロメートル。阿爾金山や羌塘高原と共に、独自の特色を持つ荒野が広がるエリアとなっている。情報によると、気象観測所は気温や湿度、気圧、10メートル超音波風速、気象現象、シーイングなどを観測できる。技術の進歩と共に観測指標が日増しに増加し、精度が持続的に上がり、国家公園気象観測能力が大幅に向上した。標準気象観測所の設置により、今後の異常気象予想の根拠の提供が可能となる。また、気候変動及び生態学の研究、生態安全評価、生態環境保護、チルーの大移動及び生息地保護にも、データ面からより多くのサポートを提供できる。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年9月4日

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