世界初の汎用人工知能ヒューマンの雛形が登場

人民網日本語版 2024年02月22日14:58

北京汎用人工知能(AGI)研究院が研究開発した世界初のAGIヒューマンの雛形「通通(トントン)」がこのほど、北京に登場した。人民網が伝えた。

SF映画「流転の地球2」のデジタル生命体「丫丫」のように、「通通」は高度にシミュレーションされたデジタル世界で生活し、3、4歳の女の子の姿をしている。「通通」は自主学習できるだけでなく、自律的にタスクを設定することもできる。例えば、玩具が床に落ちているのを見つければ、自らそれを玩具箱に戻すことができる。また、周囲の環境を観察して障がい物があった場合は、通過する方法を自分で考えることができる。部屋を整理する際には、補助ツールとして腰掛けなどの道具を柔軟に活用することができる。

同研究院の朱松純院長は、「ChatGPTは一夜にして大量の書物からの知識を学習できるが、真の知能体にとっては、書籍などから学ぶことのできない実践的な知識や経験である『Street smarts(ストリートスマーツ)』こそ最も重要なものとなる。独自に開発された国産学習・推理フレームワークのサポートを受け、『通通』は3、4歳の子供の知力水準及び人類に似た価値観を持つ」と述べた。

研究者は、「汎用知能体は人のような物理的・社会的常識を備え、『生まれつき』の本能を持つべきだ。価値に推進され、限りないタスクを遂行するだけでなく、自らタスクを設定できる。これはAGIの鍵であり、人類が子供の頃から持っている能力でもある。しかし現在の多くのAIの発展が重視する方向は、これとは真逆になっている」との見方を示す。

「通通」は将来的に教育、ヘルスケア、スマート製造、戦略的新興産業と結びつき、人類社会で大活躍する可能性がある。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年2月22日

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