民主主義と無関係の「民主主義サミット」

人民網日本語版 2024年03月18日15:31

米国主導のいわゆる第3回「民主主義サミット」が18日から20日まで、韓国で開催される。アナリストは「サミットを主導する米国はまたしても『民主主義』の旗印を掲げている。しかし、米国のいわゆる『米国式民主主義』を政治化・道具化・武器化するという本質と、民主主義の偽名の下に分断や対立を煽り、自らの覇権を守ろうとする企てを、国際社会はすでに見抜いている」と指摘する。新華社が伝えた。

■民主主義の偽名の下に覇権主義を図る

各国の識者が指摘するように、いわゆる「民主主義サミット」自体が民主主義的ではなく、本質的に米国の基準に従って各国を線引きし分類するものであり、米国の一貫したダブルスタンダードと傲慢さを反映している。米国は「民主主義サミット」を利用してまたしても世界の分断と対立を煽ろうとしている。これは有害かつ危険な行為だ。

ケニアの国際関係学者は「長い間、米国など西側諸国は『民主主義』や『人権』の旗印を掲げて、多くの国や地域に干渉し、米国は『民主主義』といった概念を道具化・武器化してきた。そのため、いわゆる『民主主義サミット』は説得力を欠く」と指摘する。

エジプトの政治学者は「米国は常にいわゆる『民主主義』を理由に他国の内政に干渉する。例えばシリアの反体制派に対する秘密裏の資金援助や、いわゆる『アラブの春』の画策などだ。こうした干渉は、地域情勢の混迷、テロの増加、民衆の苦しみを引き起こすだけだ」と指摘する。

米誌「Executive Intelligence Review」の元ホワイトハウス担当記者は「もし米国が責任をもって『民主主義』に関する会議を開きたいのであれば、会議の最重要議題は、西側が過大評価する自らの『民主主義制度』が実際には機能していない理由であるべきだ」とする。

米国の著名な経済学者であり、コロンビア大学持続可能な開発センター所長のジェフリー・サックス氏は「世界を『善人』と『悪人』に分けようとする米国のやり方は非常に偽善的なうえ、失敗しつつある。平和と協力が最も必要とされている現在、このようなやり方は世界にマイナスの影響を生むだけだ」とする。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年3月18日

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