中国の宇宙ステーション、船外暴露実験材料サンプル第1弾の回収に成功

人民網日本語版 2024年03月19日14:05

15日、中国科学院宇宙応用工学・技術センターが明らかにしたところによると、中国の宇宙ステーション材料船外曝露実験装置及びサンプルのコンビネーションが14日午後9時頃、地上の科学技術者の緊密な協同作業の下、宇宙ステーションロボットアームによって宇宙ステーションのエアロックモジュールに移送された。宇宙飛行士は15日、回収したコンビネーションをエアロックモジュールから実験モジュールに移送し、装置内の科学実験サンプルの取り外しと保管を行った。これらの実験サンプルは今後、有人宇宙船「神舟」で地上に持ち帰られ、科学者に引き渡され地上での研究をさらに実施することになる。科技日報が伝えた。

材料船外曝露実験装置は2023年3月8日に船外に移送され、軌道上での実験が満1年を迎えた。装置には第1弾として計400点以上の材料サンプルが入れられた。これらのサンプルは非金属及び金属の2種類に分かれる。うち非金属材料には形状記憶ポリマー、月土壌強化材料、固体潤滑材料・ゲル状潤滑剤が含まれ、金属材料にはマグネシウム合金や銅発泡体などが含まれる。

関連する材料の船外曝露実験研究は、大型宇宙構造物における材料、空間潤滑材料、月面基地建設材料、中性子遮蔽材料などの先端材料の宇宙利用を促進する。

新たな科学実験サンプルは数回に分けて移送される。うち受動放射冷却材料、ポリイミド繊維材料、光ファイバー材料、光学薄膜材料、宇宙用固液混合潤滑剤はすでに、宇宙貨物船「天舟7号」によって宇宙ステーションに移送された。2024年5月に宇宙飛行士が材料船外曝露実験装置内に統一的に入れ、再び新たな船外曝露実験を行う見込みだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年3月19日

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