中国初の全モジュール化建設超高圧変電所、浙江省で着工

人民網日本語版 2024年03月21日10:00

500kV潘村変電所の設計図。画像提供は国網浙江省電力有限公司

500kV潘村変電所の設計図。画像提供は国網浙江省電力有限公司

国網浙江省電力有限公司によると、金華潘村500kV新設変電所メインプロジェクトがこのほど、着工した。これは中国初の全モジュール化建設の超高圧変電所だ。中国新聞網が伝えた。

同発電所の新設変電容量は200万kVA、超高圧電力を浙江省中部の電力網に取り込むための重要な送電ルートを提供し、エリアで増加する電力消費の需要をより良く満たす。

その建設プロジェクトは標準化設計と工場化加工を利用し、プレハブ防火壁やプレハブ囲障などを形成する。電気設備は高効率省エネ変圧器やプレハブ光ケーブル、プレハブ電気ケーブルなどのカスタマイズされた完成品を厳選。所内のメイン制御通信室などの8つの単体建築物はいずれも「プレハブ鉄骨構造+完成品壁板囲障体系」モデルを採用し、変電所の機械化施工と標準化建造の結合を推進する。

同公司の関係者は、「分かりやすく言えば、同発電所の設備の設置は積み木に似ており、多くが事前に加工済みの完成品で、これを現場に運び直接組み立てれば良い。これまでの防火壁はいずれも現場で高い壁を作っていたため、高所作業のリスクがあり、現場環境が複雑であるだけでなく、工程の交差も効率に影響を及ぼしていた」と説明した。

全モジュール化建設の採用により、同プロジェクトの工期は4ヶ月短縮され、2025年3月に稼働開始する見込みだ。

計画によると、浙江省は今年500kV以上のプロジェクトだけでも30件ある。建設プロジェクトの変電容量は3000万kVA、線路の長さは2430kmに達する。新規稼働の変電容量は300万kVA、線路の長さは927km。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年3月21日

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