世界最大直径の高速鉄道シールドマシン、カッタービットの溶接が完了

人民網日本語版 2024年03月22日13:50

中国が独自に開発した世界最大直径の高速鉄道シールドマシン「領航号」カッタービットの溶接が21日、完了した。崇太長江トンネルの建設に用いられる。撮影・黄春暉

中国鉄路上海局集団有限公司によると、中国が独自に開発した世界最大直径の高速鉄道シールドマシン「領航号」は21日、カッタービットの溶接が完了した。崇太長江トンネルの建設に用いられる。中国新聞社が伝えた。

このカッタービットの直径は15.4mで、総重量は440トン。カッタービットの溶接が完了した後には、カッタービットの溶接継ぎ目の超音波検査、平坦度、真円度、カッタービットの塗装など全面的な「健康診断」を行い、カッタービットと本体のスムーズな連結を保証する。

崇太長江トンネルは上海・南京・合肥高速鉄道全線のカギを握るプロジェクトで、上海市崇明区と江蘇省太倉市を結び、全長は1万4250m、設計速度は350km/hで、単坑・複線設計、現時点で建設基準が最高、掘進距離が最長、規模最大の世界レベル高速鉄道河川横断トンネルプロジェクトだ。同トンネルは開削工法とシールド工法を採用。

領航号は上海市崇明区から出発し、長江を横断し江蘇省太倉市まで1万1325.5mを単独で掘削する。このシールド工法による施工には、断面が大きく、水圧が高く、地質条件が複雑で、シールド掘進距離が長く、環境に敏感などの特徴がある。

上海・南京・合肥高速鉄道は上海・重慶・成都高速鉄道の東区間線路で、中国の沿江高速鉄道ルートの重要な構成部分だ。沿江ルート主要線路網の利用客、沿海部及び北京・上海ルートの一部の上海直通利用客の輸送を担当する。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年3月22日

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