陝西省漢中トキ保護区で今年1羽目となる人工孵化のトキのヒナが誕生

人民網日本語版 2024年04月10日14:53

陝西省漢中トキ国家級自然保護区・人工繁殖センターで今月9日午前8時半ごろ、トキのヒナが誕生した。人工孵化で誕生した今年1羽目となるヒナで、24時間かけて卵の外に出てきた。中国新聞網が報じた。

「はし打ち」が始まったトキの卵(撮影・劉義)。

「はし打ち」が始まったトキの卵(撮影・劉義)。

保護区の職員によると、トキは3月から6月にかけて繁殖期を迎える。今年、人工繁殖センターはトキ28ペアの繁殖に挑んでおり、5ペアが3月13日から19日にかけて産んだ卵13個に対して人工的に孵化する措置がすでに取られている。初春の気温が低かったため、トキの産卵の時期や、ヒナが誕生した時期は例年に比べてやや遅くなっている。

生まれたばかりのトキのヒナ(撮影・劉義)。

生まれたばかりのトキのヒナ(撮影・劉義)。

今回のヒナは産卵から28日後に、孵化して誕生した。体重は58グラムで、平均体重よりやや重く、健康状態は良好という。今後、約40日間の育雛期を経て、人工繁殖が完了することになる。

トキの人工孵化が1992年に始まって現在に至るまで、保護区ではヒナが400羽以上誕生してきた。そして、健康状態に優れたトキ300羽以上を中国国内外に提供してきた。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年4月10日

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