技術契約の成約高が28.6%増、より多くの科学研究成果の事業化を促進

人民網日本語版 2024年04月17日10:03

科学技術の事業化に向けたマッチングの場である安徽科技大市場は幸先の良いスタートを切り、今年1月の技術契約調印総額は約17億9800万元(1元は約21.4円)となった。ここでは、事業化の機会を求めて数多くの科学技術成果が集まり、破壊的技術のイノベーションが先を争うように起こっている状況を目にすることができる。

年初から、広東省東莞市では技術取引が活発に行われている。2月末までに技術契約の登録件数は前年同期比67%増の156件に達し、契約成立総額は同68%増の約2億2000万元となった。

技術契約は科学技術の産出状況と革新能力を評価する重要な指標だ。2023年、中国の技術契約の成約高は28.6%増加し、計95万件の技術契約が締結され、技術契約の成約高は6兆1476億元に達した。これは昨年、1日平均168億元以上の技術契約が締結されたことを意味しており、「イノベーション・チャイナ」の内発的原動力が高まり続けていることを反映している。

技術契約の成約高の急増は、中国の科学技術革新が絶えず深化しているためであり、多くの技術成果が研究開発段階から経済の主戦場へと向かい、産業の重要なニーズに効果的に対応している。

例えば、近年成約した技術契約では、電子情報や先進製造など「キーテクノロジー」分野の割合が比較的大きく、新エネルギーなどの分野の伸びが比較的速い。この他、多くの技術契約は大量の特許、コンピュータソフトウェア著作権などにも関連し、「知的財産権集約型」に属する。これらはいずれも技術契約自体の「実質的価値」向上の表われである。

中山大学が研究開発した革新的薬物である「紅珠カプセル」は、広東省化州市で事業化され、野生の橘紅樹を有効活用し、伝統的な中医薬材を現代的産業に成長させた。また、東華大学の王華平教授のチームが研究開発した「高品質溶融直紡PBTポリエステル繊維技術」は、無錫市に1万トン級の生産能力を持つ生地生産ラインが建設された。他にも、青島科技大学と済寧億聯化工有限公司が提携した「レゾルシノール、p-メチルフェノール、p-トルエンスルホン酸」の三つの生産工程パッケージは操業開始後、二酸化炭素排出量を毎年8424トン削減できる。これらの技術成果は、在来産業のモデル転換と高度化を促進し、新興産業、未来産業を大量に出現させ続け、新たな質の生産力に火をつけ、質の高い発展を促進する「火花」となっている。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年4月17日

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