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2021年中国10大海洋テクノロジー進展が発表

人民網日本語版 2022年02月17日13:40

中国海洋学会は中国太平洋学会、中国海洋湖沼学会、中国航海学会、中国指揮・制御学会と共同でこのほど、2021年中国10大海洋テクノロジー進展を選出した。北極海氷―海洋動力リモートセンシング協同観測・航路サポート応用など10件の重要テクノロジー成果が異なる角度から、極地・海洋テクノロジーの自立自強の発展の推進に対して重要な役割を果たした。光明日報が伝えた。

うち国家重点研究開発計画「深海キーテクノロジー・設備」特定プロジェクトの支持のもと、中国初の深海鉱産物混合輸送スマート設備システム「長遠号」が研究・製造され、そして21年8月に南中国海で順調に海上試験が完了した。海上試験は複雑かつ過酷な海の状況を乗り越え、投入深度が519メートルに達し、総運行時間が56時間を超えた。完全に独自の知的財産権を持つ長遠号の海上試験の成功は、中国深海鉱産物混合輸送スマートシステムの海上試験における最大投入深度と最長連続安定運行時間の記録を更新し、中国の深海鉱産物混合輸送スマート化設備技術の重要なブレイクスルーを達成し、中国深海採掘技術の発展の歴史における重要な一里塚となった。

中国の科学研究者は21年、5年近くの研究開発を経て、新型海洋マイクロ波リモートセンシング探査メカニズムモデルで重要なブレイクスルーを達成した。研究成果はすでに軌道上の宇宙実験室「天宮2号」と「中仏海洋衛星」に用いられており、中国の海洋マイクロ波リモートセンシング基礎理論及び独自技術の水準の大幅な向上を大きく推進した。中国の海洋マイクロ波リモートセンシング技術の実力はすでに追走から並走・リードに変化している。新型ペイロードのシミュレーション開発、データ処理アルゴリズムモデルなどの分野で世界の先頭集団に入っている。

海洋数値モデルは海洋環境数値予報の「半導体」で、高品質の「半導体」がなければ適時かつ正確な予報が困難だ。中国の海洋還流数値予報システムには長期的に「国産半導体」が欠けていた。長年の研究開発を経て、中国の科学研究者は21年、質量保存海洋水温・塩分・還流数値予報モデル(媽祖1.0)の研究開発活動を完了した上、予報業務の試験運営に入った。「欧米製半導体」から「中国製半導体」への置き換えを実現した。

基礎研究において、中国の古細菌の研究が目を引いている。古細菌は海洋微生物の重要な構成部分であるが、人類が海洋古細菌の多様性及び機能的変化に対する知見は少ない。中国の科学者は沿岸湿地帯、近海の堆積物、西太平洋深淵などのサンプルから、複数の新たな古細菌の門を発見し、生命の系統樹を広げた。アスガルド古細菌とウーズ古細菌の代謝の潜在力解析を通じ、その炭素や窒素などの元素の地球化学循環における働きを明らかにした。同研究はさらにアスガルド古細菌とウーズ古細菌の機能変化のプロセスを再現した。アスガルド古細菌と真核生物の起源関係の解明に重要な根拠を提供しているだけでなく、ウーズ古細菌の寄生から自存への代謝多様化変化の歴史の探求に科学的根拠を提供した。研究成果は21年、それぞれ国際的に有名な学術誌「ネイチャー」と「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載され、海洋微生物学及び真核生物の起源などの国際先端研究分野で中国が一角を占めるようになった。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年2月17日

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