「2024北京・日本映画週間」が開幕 4作品を上映

人民網日本語版 2024年04月23日15:51

第14回北京国際映画祭が今月18日、開幕した。同映画祭の重要な部門「北京展映」の一環で、日本映画を中国に紹介する「2024北京・日本映画週間」が18日から26日まで北京で開催されている。開催期間中、「不死身ラヴァーズ」、「福田村事件」、「白鍵と黒鍵の間に」、「愛にイナズマ」という、日本で高く評価されている最新作4作品が上映される。人民網が報じた。

挨拶する在中国日本国大使館の金杉憲治大使(撮影・袁蒙)。

挨拶する在中国日本国大使館の金杉憲治大使(撮影・袁蒙)。

19日午後に開催された「2024北京・日本映画週間」のオープニングセレモニーでは、在中国日本国大使館の金杉憲治大使が「新型コロナ感染症の影響により長く厳しい状況が続いたが、昨年からは映画を含む様々な文化交流活動が再開し、大変喜ばしく思う。日本映画週間の開催は、映画を通して日中間の交流だけでなく、両国の相互理解に寄与する大切な取り組みだ」と語った。

挨拶する北京市ラジオ・テレビ局の副局長を務める北京国際映画祭組織委員会の王志副秘書長(撮影・袁蒙)。

挨拶する北京市ラジオ・テレビ局の副局長を務める北京国際映画祭組織委員会の王志副秘書長(撮影・袁蒙)。

北京市ラジオ・テレビ局の副局長を務める北京国際映画祭組織委員会の王志副秘書長は、「中国と日本は1980年代から徐々に映画交流を深めてきた。今年、日本映画週間で上映される4作品を通して、中国の映画ファンは日本映画のアート的魅力をしみじみと感じ、日本の文化や人々の生活について理解できるだろう。日本映画週間の開催は両国の文化交流の証であり、映画交流の深まりによってもたされた成果でもある」と語った。

左から「不死身ラヴァーズ」で主演を務める青木柚、松居大悟監督、「福田村事件」の森達也監督(撮影・袁蒙)。

左から「不死身ラヴァーズ」で主演を務める青木柚、松居大悟監督、「福田村事件」の森達也監督(撮影・袁蒙)。

オープニング上映された「不死身ラヴァーズ」の松居大悟監督と同作に出演した青木柚、「福田村事件」の森達也監督もゲストとして登壇した。松居監督は、北京国際映画祭の常連客で、これまでに「アイスと雨音」、「ちょっと思い出しただけ」、「手」といった作品が「北京展映」で上映されてきた。「不死身ラヴァーズ」は、高木ユーナの同名コミックを実写映画化したラブストーリーで、松居監督は、「12年前にこの作品に触れた時から、ずっと忘れられない作品となり、何年も経って、機が熟し、特にぴったりの役者に出会うことができて、『不死身ラヴァーズ』を届けることができるようになった」と語った。「福田村事件」は、日本アカデミー賞で「優秀作品賞」を受賞し、森達也監督も監督賞を受賞した。森監督は、「外国の映画を見る意義の一つは、国籍や文化、言語が違っても、みんな同じように笑ったり、泣いたり、人を愛したり、傷ついたり、一所懸命に生きていることを知ることだと思う」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年4月23日

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