西蔵墨脱県、再生稲の試験栽培を初実施

人民網日本語版 2024年04月30日14:31

西蔵(チベット)自治区墨脱(メトク)県農業農村局がこのほど、同県背崩郷地東村で初めて再生稲の田植えが行われたと明らかにした。この革新的な試みは同県の農業生産方法のさらなる高度化を示しているだけでなく、高原地域の稲作に新たなアプローチと方向性ももたらした。科技日報が伝えた。

再生稲とは収穫後に再び成長し、連続的に収穫できる稲の品種を指す。ここ数年にわたり、関連する農業専門家及び農家によって徐々に重視されるようになった。従来の稲と比べると、再生稲は成長期間がより短く、生産量がより多い上、高いストレス耐性を持つ。気候変動及び自然災害の多発を背景に、再生稲の栽培は食糧安全保障及び農家の所得増に対して重要な意義を持つ。

墨脱県は雅魯蔵布(ヤルツァンポ)江大峡谷の奥深くに位置し、急峻な地形、湿潤な気候、肥沃な土壌という恵まれた自然条件は稲作に適している。

墨脱県は3月、背崩郷地東村と徳興郷徳興村で再生稲の試験栽培を行った。試験栽培された再生稲の品種は「茘両優650」と「茉両優650」で、試験栽培面積は計約13.3アール。数ヶ月にわたる丁寧な管理を経て、これらの再生稲はすくすくと育っている。11月に「1回の田植えで2回収穫」という喜ばしい成果を実現する見込みだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年4月30日

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