チョモランマで初の5G-A基地局を開設

人民網日本語版 2024年05月08日14:17

中国移動(チャイナ・モバイル)によると、中国移動西蔵公司はこのほどチョモランマ(エベレスト)エリアで初の5G-A(5Gネットワークの進化・強化版)基地局を開設した。5G-Aネットワークはチョモランマ景勝地の観光、登山、科学調査、環境保護などの活動に、より強力なネットワーク支援を提供する。中国新聞網が伝えた。

中国移動は2020年4月に初めてチョモランマの山頂で中国の5G通信の提供を開始した。これは現在、世界で標高が最も高い5G基地局だ。5G-Aはインターネット産業の3D化、クラウド化、万物のインターネット(IoE)スマート化、通信感知一体化などの産業デジタル化・高度化をサポートする重要技術だ。

中国移動西蔵公司が4月24日、チョモランマで初の5G-A基地局を開設した。(画像提供は中国移動)

中国移動西蔵公司が4月24日、チョモランマで初の5G-A基地局を開設した。(画像提供は中国移動)

中国移動西蔵公司はチョモランマ5G-A基地局の開設により、高画質クラウドライブ配信、裸眼3Dクラウド観光、XR(クロスリアリティ、仮想現実VR、拡張現実AR、複合現実MRの総称)などの文化観光応用シーンを全面的にサポートし、観光地の新興ビジネス及び観光客の多様化するニーズに応えることができる。

例えば観光客は5G-Aネットワークを通じ、リアルタイムのビデオ電話を利用したり、高画質動画を視聴したりすることができる。各配信者はリアルタイムで素材をアップでき、ライブ配信がよりスムーズになる。景勝地の職員はモニタリングデータをリアルタイムでアップし、野生動植物の保護・研究を効率的に実施できるようになる。さらに5G-Aは登山家にもより信頼性の高い緊急救援通信保証を提供する。

中国移動はチョモランマ国家レベル自然保護区で、5G-AのRedCap(5G軽量化)技術と太陽光発電を利用し、厳しい自然条件のエリアで動画監視カメラを設置。今後はAI(人工知能)画像処理技術を結び付けることで、管理ステーションの職員の日常的な巡回点検とリアルタイム異常検知を支援し、作業効率を向上させる。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年5月8日

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