オーロラ鑑賞のために新疆・阿勒泰地区が夜間ライトダウン

人民網日本語版 2024年05月13日15:29

今月10日夜から11日早朝にかけて、太陽表面で大規模な爆発現象「太陽フレア」が発生したのを受け、新疆維吾爾(ウイグル)自治区阿勒泰(アルタイ)地区では、オーロラが観測された。それに合わせて、阿勒泰市住宅・都市農村建設局は、今月11日夜12時から、翌12日早朝まで、市全域でビル照明のライドダウンを実施した。

5月11日早朝、阿勒泰市の上空を彩るオーロラ(撮影:葉斯江·別克木拉提)。

5月11日早朝、阿勒泰市の上空を彩るオーロラ(撮影:葉斯江·別克木拉提)。

オーロラは、地球の周辺を飛び交う高エネルギーの粒子が地球の磁力によって引き寄せられ、大気とぶつかったときに光を放つ現象。「太陽フレア」の影響で、阿勒泰地区では、美しいオーロラが発生した。北側の上空全体が真っ赤に染まり、各種光の柱が次々と発生し、肉眼でも確認できた。赤のほか、珍しい緑や紫色のオーロラも観測された。

5月11日早朝、上空に出現した神秘的なオーロラ(撮影:葉爾森・巴合提別克)。

5月11日早朝、上空に出現した神秘的なオーロラ(撮影:葉爾森・巴合提別克)。

中国科学院新疆天文台の実験師・雲朝昂氏によると、「通常、太陽フレアが発生してからしばらくの間、緯度の高い地域でオーロラを観測できる可能性がある。オーロラが出現した時は、光害が少ない場所で観測すれば、特別な設備を使わなくても、肉眼で鑑賞できる」と説明する。

新疆北部に位置する阿勒泰地区は、ロシアやカザフスタン、モンゴルと隣接しており、国境の長さは1197キロ。総面積は11万8000平方キロで、自然環境が非常に優れ、美しい自然の景色が広がっているほか、特色あふれる地域となっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年5月13日

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