複数の天文学的要素が重なり、今月4日午後1時前後に、広東省広州市を流れる珠江は今年に入って以来最高の水位で、さらには今年最高の天文潮位になると予想されている。広州日報が報じた。
ここでは今回の天文潮が起きる天文学的要素を紹介していこう。
まず、今月3日午前9時27分、月が南緯27度51分の上空を運行する。ここ17年で、満月が南半球の最も南の地点を運行するケースとなり、「回帰潮」が起きた。
次に、今月3日午後7時39分(望)、月、地球、太陽がほぼ一直線に並び、大きく、明るく見える「スーパームーン」となり、「朔望潮」が起きた。
さらに、今月5日午前6時25分、月と地球の距離が36万149キロと最接近し、月の視直径が33度2分に達し、どの時の太陽の視直径よりも大きくなり、「近地点潮」が起きる。
今月3日夜、広州タワーを明るく照らす「スーパームーン」。
この3種類の「天文潮」が短期間の間に重なり、加えて珠江流域は現在、出水期を迎えているため、珠江の水位が今年最も高くなっている。
「天文潮」による高水位は、4日から6日までの3日間続くと見られている。水位が最も高くなるのは、4日が午後1時前後、5日が午後1時50分前後、6日が午後2時半前後となりそうだ。毎日最高潮位に達する時間が約50分ずつ遅くなっていく。そして6日以降、珠江の最高潮位は目に見えて低下するとみられている。
一方、4日から6日までの3日間、潮位が最も低くなるのは、4日が午後10時半前後、5日が午後11時20分前後、6日が24時前後となりそうだ。それら3日間の満潮と干潮の潮位差は最大約250センチとなる予想だ。
また4日は、広州では今年「日の入りが最も遅い日」となることは注目に値する。その時間は北京時間4日午後7時16分53秒となる。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年7月4日