店員の3分の2が「チャレンジド」の南京のパン屋

人民網日本語版 2024年05月17日16:12
店員の3分の2が「チャレンジド」の南京のパン屋
トレーニングを行う講師・陳秀芹さん(後列の一番左)と一緒に記念写真を撮影する「チャレンジド」の符符さん(前列の一番右)と同僚 (5月15日撮影)。

江蘇省南京市の賑やかな商業市街地・新街口にあるパン屋「愛徳麺包坊」。この店で働く店員の3分の2は、「チャレンジド」と呼ばれる知的障がい者だ。

符符さん(44)は、知的機能が10歳程度の知的障がい者で、「愛徳麺包坊」の人気スタッフの一人。客に商品を紹介したり、パンを袋に入れたり、商品棚の整理をしたりするのが彼の主な仕事だ。

符符さんは仕事の合間に取材に応じ、「みんなが『符社長』と呼んでくれてとてもうれしい。ここで働き始めたばかりの時は、人見知りがひどく、会話ができなかった。でも、今は人と話せるようになった。今年はサンドイッチやコーヒーを作れるようになって、お金を稼いで母親を旅行に連れて行ってあげたい」と話していた。

「愛徳麺包坊」は2007年から今に至るまで、約100人の知的障がい者に対して、働けるようトレーニングを実施してダイバーシティ就労支援を行ってきた。「チャレンジド」らは、専門のトレーニングを受けると、働くための基本的な能力を備えて、健常者と一緒に働くことができるようになる。

中国でも近年、知的障がい者のキャリアプランに対する注目が高まっており、社会各界も一人でも多くの知的障がい者が社会に出て、溶け込めるようサポートを提供するようになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年5月17日

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